暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第55話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
今後の仕事で役立てるといい。」

「ありがとうございます。」

「ハッ。ありがたき幸せ。謹んでお受けします。」

「……俺達は遊撃士として当然の事をやったまでだ。ただ、それだけだ。」

(もう、アガットたら………お礼の一つぐらいは言いなさいっての……)

シルヴァンの言葉にシェラザードとジンは恭しく頭を下げて答えたが、アガットはいつものように仏頂面で答えたので、それを見たエステルは呆れて溜息を吐いた。

「ルース。」

「ハッ。………どうぞ。お受け取り下さい。」

シルヴァンに呼ばれたルースはシェラザード達にそれぞれ20万ミラを渡し、そしてそれぞれに何かの腕輪を渡した。

「これは一体……?」

渡された腕輪を見て、シェラザードは首を傾げた。

「シェラザード殿がお持ちになっている腕輪は”魔力の腕輪”。”魔力再生の指輪”を元に我等メンフィルが開発した装飾品です。……効果はその名の通り、所有者の失った魔力を自動的に治癒しますが効果は指輪の2倍で魔力を回復すると共に、所有者の魔力を上げる効果、そして魔術攻撃に対する耐性を上げる効果があります。」

「へえ……魔術を使うあたしにとってはありがたい品だわ。大切に使わせて貰うわ。」

ルースの説明を聞いたシェラザードは頷いた後、渡された腕輪を装着した。

「俺とアガットが渡された腕輪はシェラザードが渡された奴と微妙に違うようだが……?」

「ジン殿とアガット殿に渡した腕輪は”闘気の腕輪”。そちらはシェラザード殿に渡した腕輪の効果の闘気版と言った所です。所有者の闘気を自動的に上げ、また腕輪の魔術効果により所有者の物理攻撃、物理防御を上げる効果を持っています。」

「ほう………俺とアガットにとってはまさにピッタリな品だな。ありがたく使わせて頂こう。」

「……一応、礼を言っておく。ありがとよ。」

ルースの説明を聞いたジンは感心した後、アガット共にお礼を言い、2人はそれぞれ腕輪を装着した。そして3人はエステル達の元まで下がった。



「次に我がメンフィルの同盟国の姫、クロ―ディア・フォン・アウスレーゼ姫!」

「はい。」

シルヴァンに呼ばれたクロ―ゼは返事をした後、周囲の人物達に会釈をした後、凛とした表情でシルヴァン達の前まで歩いて来た。

「10年前の件と言い、リベールには世話になってばかりだな。」

「そんな……お互い様です、シルヴァン陛下。私達リベールは陛下達、メンフィルに返し切れない恩があるのですから……」

シルヴァンの言葉にクロ―ゼは謙遜しながら答えた。

「フッ、そうか。……さて、クロ―ディア姫。貴女は何が望みだ。」

「……………私の望みは唯一つ。陛下達、メンフィルが私達リベールと末永く友好を続
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ