第55話
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今後の仕事で役立てるといい。」
「ありがとうございます。」
「ハッ。ありがたき幸せ。謹んでお受けします。」
「……俺達は遊撃士として当然の事をやったまでだ。ただ、それだけだ。」
(もう、アガットたら………お礼の一つぐらいは言いなさいっての……)
シルヴァンの言葉にシェラザードとジンは恭しく頭を下げて答えたが、アガットはいつものように仏頂面で答えたので、それを見たエステルは呆れて溜息を吐いた。
「ルース。」
「ハッ。………どうぞ。お受け取り下さい。」
シルヴァンに呼ばれたルースはシェラザード達にそれぞれ20万ミラを渡し、そしてそれぞれに何かの腕輪を渡した。
「これは一体……?」
渡された腕輪を見て、シェラザードは首を傾げた。
「シェラザード殿がお持ちになっている腕輪は”魔力の腕輪”。”魔力再生の指輪”を元に我等メンフィルが開発した装飾品です。……効果はその名の通り、所有者の失った魔力を自動的に治癒しますが効果は指輪の2倍で魔力を回復すると共に、所有者の魔力を上げる効果、そして魔術攻撃に対する耐性を上げる効果があります。」
「へえ……魔術を使うあたしにとってはありがたい品だわ。大切に使わせて貰うわ。」
ルースの説明を聞いたシェラザードは頷いた後、渡された腕輪を装着した。
「俺とアガットが渡された腕輪はシェラザードが渡された奴と微妙に違うようだが……?」
「ジン殿とアガット殿に渡した腕輪は”闘気の腕輪”。そちらはシェラザード殿に渡した腕輪の効果の闘気版と言った所です。所有者の闘気を自動的に上げ、また腕輪の魔術効果により所有者の物理攻撃、物理防御を上げる効果を持っています。」
「ほう………俺とアガットにとってはまさにピッタリな品だな。ありがたく使わせて頂こう。」
「……一応、礼を言っておく。ありがとよ。」
ルースの説明を聞いたジンは感心した後、アガット共にお礼を言い、2人はそれぞれ腕輪を装着した。そして3人はエステル達の元まで下がった。
「次に我がメンフィルの同盟国の姫、クロ―ディア・フォン・アウスレーゼ姫!」
「はい。」
シルヴァンに呼ばれたクロ―ゼは返事をした後、周囲の人物達に会釈をした後、凛とした表情でシルヴァン達の前まで歩いて来た。
「10年前の件と言い、リベールには世話になってばかりだな。」
「そんな……お互い様です、シルヴァン陛下。私達リベールは陛下達、メンフィルに返し切れない恩があるのですから……」
シルヴァンの言葉にクロ―ゼは謙遜しながら答えた。
「フッ、そうか。……さて、クロ―ディア姫。貴女は何が望みだ。」
「……………私の望みは唯一つ。陛下達、メンフィルが私達リベールと末永く友好を続
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