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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第55話
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…………そんな凄い刀をあたしが使ってもいいのでしょうか?」

プリネの説明を聞いたツーヤは驚いた表情をして尋ねた。

「余の大事な妹を守るお前だからこそ、持つべき刀だ。その聖なる力を宿した刀でプリネに剣を向ける者達を斬り払うがよい!」

「…………はい!」

リフィアに言われたツーヤは刀――”聖刀アルフ”をプリネから受け取った後、跪いた状態でプリネに受け取った刀を差し出して言った。

「マスター。この剣で貴女を守り、貴女を襲う敵を斬り払います。どうか我が剣に貴女の祝福を…………」

「……ツーヤ・ルクセンベール。貴女の心、”謳われし闇王”と””闇の聖女”の娘であるこの私、プリネ・K・マーシルン、確かに受け取りました………どうか、この剣で私を守って下さい………」

そしてプリネは差し出された刀の鞘に口づけをして、ツーヤに返した。

「みんな!”空の守護者”の名を継ぎしメンフィルの次代を担う新たな仲間に歓迎の祝福を!」



パチパチパチパチパチ………!



カミ―リの言葉をきっかけにその場にいる全員が大きな拍手をした。

「おめでとう、ツーヤちゃん!」

「お、おめでと〜!今のツーヤちゃん、凄くカッコイイよ!」

「おめでとうございます、ツーヤちゃん!先生達が知ったら、きっと喜びます!」

拍手をしながらミントやティータ、クロ―ゼは嬉しそうな表情で言った。

「おめでとう。これからも一緒にプリネを守ろうね。」

エヴリーヌは口元に笑みを浮かべて拍手をしながらツーヤに言った。

「フフ………”聖刀”が闇夜の眷属を守るなんて、おかしな話ね。光と闇の共存を謳うメンフィルだからこそ、ありえる事なのでしょうね。」

エリザスレインはその様子を苦笑しながら見ていた。

「ハハ………まさかこんな名誉ある場面に使われるとは思わなかったよ。」

「フフ……きっとあの刀もこんな場面で使ってもらえて、誇りに思っているでしょうね。」

口元に笑みを浮かべているウィルにセラウィは微笑みながら言った。そしてプリネ達は元の場所に戻り、シルヴァンは玉座に座った。



「………次に異世界の客人達に我が妹、プリネを救った褒美を取らせる!……まずは遊撃士シェラザード・ハ―ヴェイ、アガット・クロスナー、ジン・ヴァセック。前に。」

「っと。まずはあたし達ね。……はい!」

「ハッ。」

「……………」

シルヴァンに呼ばれたシェラザードはジンと共に返事をして、黙っているアガットと共にシルヴァン達の正面に来た。

「遊撃士の貴殿等にはまず報酬として、それぞれに貴殿らの世界の通貨である20万ミラ。そして魔術効果が籠った装飾品を授けよう。遊撃士は時には民を守るため、戦うと聞く。
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