第54話
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たエステルは広間の端の方で立って見ているウィル達やエヴリーヌに気付いた。
「みんな、楽にしていいわよ。」
「うむ。ここにいるのはマーシルン家に縁深い者達。だから、固くする必要等ない。」
カミ―リとリフィアの言葉を聞いたプリネやレン達、跪いていた人物達は立ち上がり、姿勢を楽にした。
(?誰かに見られているような……)
一方視線を感じたエステルが視線を感じた方向に向いた時、ある人物達がいる事に気付いた。
(聖女様……カーリアン……リウイ……え!?う、嘘!?リウイの隣にいる人って…………イリーナ様じゃない!)
ペテレーネやカーリアン、リウイに気付いたエステルはリウイの隣にいる淡い緑のドレスを着た金髪と金の瞳を持つ女性――イリーナに気付いて信じられない表情をしていた。
(な、なんで……!?………あ、そっか。イリーナ様も転生したんだったわね………って!確か武術大会で言ってたカーリアンの話では、まだ目覚めていないはずだったのに……いつ、目覚めたんだろう?)
2人の記憶の中にあるイリーナを見て混乱していたエステルだったが、2人の受け継いだ記憶で納得しかけたが、ある事を思い出して声を出さないよう、口を抑えて驚いていた。
「フフ……あの娘がラピス姫とリン姫の魂を受け継いだ娘ですか……それにしても私を見て、驚いているようだけど、一体どうしたのでしょう?」
一方広間の端でリウイとペテレーネ、カーリアンと共に見守っていたイリーナはエステルを見て微笑んだ後、エステルが自分を見て驚いている事に首を傾げた。
「……プリネの話では2人の記憶を受け継いだそうだからな。今のお前を見て、驚くのも無理はない。」
「そうね。あの2人の記憶ではイリーナ様は亡くなっていた状態で止まっていただろうから、そりゃ驚くわよ。」
「なるほど………それよりあなた。魔に堕ちようとしたあなたを止めたエステルさんへの褒美を聞いたけど、本当にそれでいいの?」
リウイとカーリアンの言葉を聞いて納得したイリーナはリウイに尋ねた。
「ああ。あの2人の子供であるアリアとグラザも賛成したし、いいだろう。」
「そう。……フフ。エステルさん、きっと驚くでしょうね。」
「はい。………始まりはリスティさんやマーリオンさんと友人になった事でしたけど、その事がきっかけでこんな事になるとは思いませんでした。プリネも本当にいい友人が出来たものです……」
「本当に……ね。全く……驚かされるのはリフィアだけで十分だったのに………けど、ま。本当に面白い娘ね♪」
リウイの話を聞いたイリーナやイリーナに同意したペテレーネやカーリアンは微笑みながらエステルを見ていた。
そしてシルヴァンはエステルが魔に堕ちようとしたリ
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