外伝〜奇跡の再会〜
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開いて驚いた表情になったリウイは身体中を震わせながらイリーナを見た。
「『貴方に出会えてよかった……貴方を憎んだこともあったけど、でも今は、こうして貴方の腕の中にいることが、嬉しい……』これでもまだわかりませんか?………”あなた”。」
「!!!イリーナッ!!」
イリーナの輝くような笑みを見たリウイはイリーナを強く抱きしめた。
「もう二度と会えないかと思いました………けどあなたはずっと私を捜し、こうしてまた会うことが出来て………本当に嬉しい………」
「俺も……俺もだ!目覚めてくれてありがとう……本当に………ありがとう………!」
リウイは涙を流しながらイリーナを抱きしめて言った。
「私が逝き、苦しみ、迷いながらも、私達の理想を捨てないでくれて、ありがとう……それに私を忘れないでくれて……」
「お前がいてくれたから、俺はここまで生きていられたんだ………!」
涙を流しながら微笑むイリーナにリウイは声を震わせながら答えた。
「私の魂が彷徨い………ブレア―ドや邪竜に囚われもしましたが………けど、そのお陰で”神核”に限りなく近い”力”も手に入れ、目覚めた事によってその”力”も目覚めました……!だから……普通の人間の方より……ずっと長く……生きていられます……だから………これからはカーリアン様やファーミシルス様のように……ずっと……永く……あなたを傍で支え続ける事が……できます……!けど……今の私は……”イリーナ・マグダエル”でもあります……それでも……傍に置いてくれますか……?」
「そんな事はどうでもいい!今はお前が目覚め、こうして俺の傍にいるだけで十分だ!」
「あなた………!ん……………ちゅ………」
そしてリウイとイリーナは深い口づけを交わした。その夜、イリーナは愛する夫――リウイに”二度目の処女”を捧げ、そして2人は失った時間を取り戻すかのようにお互いを深く愛し合った………
こうしてさまざまな運命が絡み合い、永い時を得て、”闇王”と”聖王妃”はついに再会した……………!
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