外伝〜奇跡の再会〜
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「「ミントちゃん!?」」
「どうしたの、ミント!?」
ミントの様子にクロ―ゼとティータは心配そうな表情で声を上げ、エステルはミントに駆け寄って、自分の手をミントの額に当てた。
「!!凄い熱!どうして、黙っていたの!?」
ミントの熱を測ったエステルは驚いた後、血相を変えてミントに尋ねた。
「ごめん……ね……ミント………ママ……に……心配を……かけたく……な……………」
ミントは弱々しい笑みを見せた後、言葉を言い終えずに意識を失って倒れた。
「ミント!しっかして!ねえ!」
「ミントちゃん!」
「目を開けて下さい!」
倒れたミントをエステルは抱きあげて呼びかけ、ティータやクロ―ゼも駆け寄って心配そうな表情で呼びかけた。
「エステル!今はその子を休ませる事が先決よ!急いで家のベッドに運ぶわよ!」
「う、うん!」
そしてエステルはミントを背負い、急いでブライト家に戻ってベッドに寝かせ、レナと共に看病を始めた。
〜メンフィル大使館・リウイ大使の部屋〜
一方その頃、ミストヴァルトから戻って来たリウイは大使館の自分の部屋に入った。
「……それにしてもペテレーネが随分慌てた様子で部屋に戻るよう言っていたが何があるというのだ……?………!?」
自分の部屋に入ったリウイはペテレーネの様子がおかしかったことを不思議に思ったその時、目の前に自分に背を向けている淡い緑のドレス姿の女性――自分にとってあまりにも見覚えがありすぎる背中の人物に気付き驚いて、言葉を失くした。
「あ……お帰りなさい、陛下………!」
ドレスを着た女性――イリーナは振り向いて、リウイを見て嬉しそうな表情をした後、優しい微笑みを浮かべた。
「なっ……!?……………目が覚めたのか。……そのドレス姿は一体何だ?いつもの仕事着はどうした。」
目の前の人物に優しい微笑みを向けられたリウイは一瞬かつてのイリーナと重なって見えたが、今のイリーナは自分が求めるイリーナではない事を思い出し、気を取り直して尋ねた。
「フフ……ペテレーネが用意してくれたのよ。”私”がいつでも目覚めてもいいように、用意してくれていたようね……」
「!?お、おい。一体何を言っている………」
イリーナの口調やペテレーネを呼び捨てにしている事――まるで生前の”イリーナ”のような口調で話すイリーナにリウイは一瞬驚いた後、声を震わせてイリーナに尋ねた。そしてイリーナはリウイに近付いて、リウイを抱きしめて呟いた。
「『自分の道を信じなさい………』」
「!!その言葉を……プリゾアの遺言を知っているのは俺と”イリーナ”だけのはず………!ま、まさかお前………!」
イリーナが呟いた言葉に目を見
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