外伝〜闇王の怒り〜
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―!!」
なんと、エステルがルシオラを庇うがごとく、両手を広げて、リウイの前に出た!
「ママ!?」
「エステル!?」
「エステルさん!?」
「下がれ、エステル!下手したらお前も巻き込まれるぞ!」
エステルの行動にミントやシェラザード、クロ―ゼは驚き、アガットは警告した。
「エステルさん……お願いですから……どいて……下さい………このままだと……貴女も……」
「へえ………今の父様相手によくあんな行動ができるわね。」
一方マーリオンは心配そうな表情でエステルに呼びかけ、セオビットは感心した表情でエステルを見ていた。
「………何のつもりだ?どけ。」
「嫌よ!ルシオラさんを殺すつもりなんでしょ?そんなの絶対、許さない!」
リウイに睨まれたエステルだったが、怯まずリウイを睨んで言い返した。
「……俺の障害になるというのなら例え誰であろうと滅するのみ。死にたいのか、貴様……!」
リウイは最大限の怒気と闘気を身体中に纏わせ、エステルにレイピアの切っ先を向けた!
「(………ラピス、リン。力を貸して!あたしだけじゃ止められない!)………憎しみに囚われるな、陛下!」
リウイにレイピアの切っ先を向けられたエステルは突如金髪と紫紺の瞳になって、記憶にあるリンの口調でリウイに叫んだ!
「!?」
突如変貌したエステルを見て驚いたリウイは目を見開いた!
「マ、ママ!?」
「エ、エステル!?」
一方ミント達も突如変貌したエステルに驚いた。
「……今の貴方は憎しみに囚われ、相手を殺す事しか考えていないただの殺戮者だ!それが私やラピスお姉様を娶った男のする事か!」
「なっ………ま、まさかお前は……!」
金髪のエステルに怒鳴られたリウイはレイピアの切っ先をエステルに向けるのをやめて手を降ろし、声を震わせながらエステルを見た。そして金髪のエステルは目を閉じた後、今度は黒髪と翡翠の瞳になり、そしてリンと同じように受け継いだ記憶の中にあるラピスの口調で言った。
「……どうかその剣を収め、元の優しい陛下に戻って下さい。」
「………ラピス……………だが、そいつは”あいつ”を………!」
黒髪のエステルを見て、リウイは一瞬辛そうな表情をした後、すぐに怒りの表情になって言った。
「……陛下。誰よりもイリーナ様を知る貴方がイリーナ様がこのような事をお望みとお思いですか?」
「!!」
黒髪のエステルに静かに見つめられ、問いかけられたリウイは目を見開いた。
「……クッ……何が何だかわからないけど、助かったわ、おチビちゃん………」
「姉さん!」
そしてその隙を狙って、ルシオラが鈴の音が響き渡らせ、その場から消え、そ
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