第51話
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ラは黙って聞いていた。
「この新たな故郷……仇なすならたとえ姉さんでも許さない!」
「ふふ……それでいいわ。あなた達にとって『結社』はあまりにも強大よ。全力で立ち向かってきなさい。」
鞭を構え、自分を睨みつけるシェラザードを見たルシオラは満足げな笑みを浮かべた後、『ゴスペル』を回収した。
「あっ!」
「ふふ……近いうちにまた会えるわ。つもる話はその時にでも……」
ルシオラが武器である鉄扇を両手に構え、何かの術をしようとしたその時!
「………そう易々と逃がすと思っているのか?セオビット、マーリオン!」
「はい、父様!突闇剣!!」
「行けっ……!水弾………!!」
ルシオラに向かって、暗黒の力を纏った斬撃による衝撃波や水の魔術がルシオラを襲った!
「!?何者!」
衝撃波や魔術に気付き、消えようとしたルシオラは行動を中断して、回避して、攻撃が来た方向を睨んで叫んだ。
「………………………」
「ふふっ……………ようやく見つけたわ♪」
「………エステルさん………」
すると怒気と闘気を最大限に出し、レイピアを片手に持ったリウイと凶悪な笑みを浮かべ、魔剣を持つセオビット、そしてどこか辛そうな表情をしているマーリオンがエステル達の背後から現れた!
「へ、陛下………」
「マ、マーリオンまで………」
リウイ達の登場にクロ―ゼやエステルは驚いた。そして3人は静かにルシオラに近付き、それぞれの武器を構えた。
「……貴様が『黒衣の女』……『執行者』か。」
「………!け、”剣皇”…………!!」
リウイに睨まれたルシオラは信じられない表情で呟いた。
「………我が半身と娘に手を出した報い……受けてもらうぞ。」
「な、何の事ですか……?」
リウイがさらけ出す怒気と闘気に呑まれたルシオラは震えながら尋ねたが
「これから死に行く者に答える必要はない。……行くぞ。」
リウイは答えず、レイピアを構えた!
「クッ………!」
リウイの言葉に顔を歪めたルシオラはエステル達が先ほど戦った巨大な霧魔を含めた配下の霧魔を何体も召喚した!
「………セオビット、マーリオン。雑魚は任せたぞ。」
「はい、父様♪こんな雑魚共、すぐに滅してみるわ♪」
「……お任せを………」
(っつ!何とかして、撤退しないと………!)
リウイ達と戦う事になったルシオラは顔を歪めて、どのようにしてリウイ達から逃れるか武器を構えて、考えた。
(ククク……そうだ、憎しみに囚われろ……!そしてその女を憎しみに身を任せ、残虐に殺せ………そうすればリウイ、貴様は闇の魔王に……!)
一方その様子を赤髪と茶色の瞳のワイスマンは木の陰から
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