第3話 戦慄の人里! 北斗現れる所乱あり!
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どないぞ」
「またまたご謙遜を。貴方の回りでは特ダネで一杯なんですから。その証拠に―――」
そう言って、女性は何日分かの新聞をケンシロウに手渡した。どうやらこれが例の文々。新聞と呼ばれる物なのであろう。
一体どんな内容が描かれているのか。真相を知るべ見出しを開いてみた。
『怪奇!地を走る亜人現る!!』
そこにはでかでかと大きな文字でそう書かれており、更には地上を砂煙を巻き上げながら凄まじい速度で走っているケンシロウの姿がバッチリと撮られていた。
「これは、俺が魔理沙を追いかけていた時の事か」
「いやぁ、驚きましたよ。まさか空を飛んでいる魔法使い相手に走って追いかけるなんて。しかも追いつく寸前だったとか。これこそ私が長年追い求めていた特ダネに間違いありません!」
当の女性はとても嬉しそうにはしゃいでいる。それほどまでにこの新聞に入れ込んでいるのであろう。
そんな女性の事はさておき、他の見出しを見てみると、今度はケンシロウが博麗神社を粉砕した時の瞬間が撮られていた。
しかも、其処にもまたでかでかとタイトルが刻まれている。
『驚愕!拳一つで神社を粉砕する亜人!!』
タイトルからしてかなり胡散臭さ満載な気もしないでもない。が、それが事実なのだから末恐ろしい事この上なかったりする。
「どうですか? 結構気合い入れて作ったんですよ」
「うむ、俺は余り新聞と言うのは読まないのだが、中々良く作り込まれていると思うぞ」
「おぉっ! 稀に見る高評価!! 新聞記者やってて今日程満たされたと思った事はないです。く〜〜〜、生きてて良かった〜〜〜」
喜んでいたと思ったら今度は唐突に涙を流し始める。本当に忙しい女性である。
「さてと、それじゃ早速インタビューをして良いですか?」
「構わんが、一体何をすれば良いのだ?」
「別に難しい事はありませんよ。ただ私の質問に答えてくれればそれで良いですから」
「分かった」
ようやくインタビューが出来ると目の前の女性は相当気合いを入れている。今頃、彼女の頭の中では質問する内容で一杯なのであろう。
あれも聞きたい、これも聞きたい。下手したら日が沈む時間まで付き合わされる危険性もある。
正に今それが行われようとした矢先の事であった。
「遅いわねぇ、壺一つに何時まで掛かってる気なの……あ」
余りに時間を掛け過ぎてしまったのか、店内から暇を持て余していた霊夢が顔を出してきた。そして、その際に今正にケンシロウにインタビューをしようとしていた女性と互いに目があってしまったのだ。
「あ、霊夢さん」
「あ、パパラッチ天狗だ」
「ちょっ! そんないきなり失礼な発言しないでくださいよ!」
いきなりな発言に相当なショックを受けてい
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