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空気を読まない拳士達が幻想入り
第3話 戦慄の人里! 北斗現れる所乱あり!
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「まぁ、トキさんが奢ってくれるって言うんですし、此処はお言葉に甘えましょうよぉ」
「ま、別に良いけどさ」

 霊夢の後に続いて一同も店へと入っていく。正午を過ぎたとは言えまだ人はそれなりに残っている。活気に満ち溢れた店内からは料理の匂いと僅かながらに酒の匂いも立ち込めて来る。

「遠慮せず好きなのを頼んでくれ。この店は私も良く立ち寄る店なんだ。味は私が保証する」
「有難う兄さん。それじゃ……なっ!!!」

 お品書きを見て料理を決めようとしたケンシロウであったが、表紙を見た途端その表情が凍り付いてしまった。

「どうしたのよケン?」
「こ、この表紙に書かれているマーク……このマークは……」
「何よ。赤と黒の十字? ちょっとヘンテコなマークかも知れないけど別に変じゃないと思うわよ」
「違う、俺は……俺はこのマークを持つ男を知っている!」
「え? まだ居るのかよ!? 胡散臭い拳法を持つ胡散臭い奴が!」
「あややや、これはスクープの予感ですねぇ」

 緊迫の面持でそのマークを見るケンシロウ。そして不安がる魔理沙にあきれ果てる霊夢、更には両目を輝かせて事の成り行きを見守るパパラッチ天狗。
 果たして、このマークが物語る意味とは一体。
 今、人里に不穏な空気が流れだしていた。北斗現れる所乱有り。その言葉の通り、この幻想郷を揺るがす恐ろしい何かが起こりだそうとしているのであった。
 果たして、ケンシロウはこの恐るべき事態から幻想郷を守る事が出来るのか?
 天は、悪戯にも悲劇を好む。




     つづく
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