第3話 戦慄の人里! 北斗現れる所乱あり!
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介になってるってのか?」
「そうとしか考えられそうにないわね。ま、あそこだったら問題ないんじゃないの? 少なくともこのトキって人はそうそう騒ぎを起こす人間には見えそうにないし」
「だと良いんだけどなぁ」
流石に前例がある為か、にわかに信じる事が出来ない魔理沙だったりする。
「突然なんですけど、トキさん! 是非貴方にインタビューをしても宜しいでしょうか?」
「この私にか? 構わないが何を答えれば良いかな?」
「ズバリ、暗殺拳である筈の北斗神拳を人の命を救う事に使おうとした経緯について!」
「ふむ……確かに北斗神拳は人を殺す暗殺拳だ。私もかつては伝承者になるべく厳しい修行に明け暮れていた。だが、不治の病に体を蝕まれてしまい、私は伝承者への道を辞退した。そして新たな道を目指したのだ。この北斗神拳を使って人の命を奪うのではなく、人の命を救う事がしたいと……そんな私の熱意を師匠が汲み取ってくれて、こうして私を弟子として迎え入れてくれた次第だったのだ」
「うんうん……素晴らしい考えですねぇ。私、感動しちゃいました……ぐずっ!」
すっかりトキの言葉に感動したのかメモを取っていた文の目元から涙が零れ落ちているのが見えた。
が、霊夢と魔理沙は相変らず話の内容的に胡散臭さを感じまくっているのであった。
「トキ兄さん、この後はどうするんだ?」
「うむ、後2,3件回って薬を売り終わった後に近くの飯屋で同僚と落ち合う手筈となっている。それが終わったら永遠亭に戻り医学の勉強をするつもりだ」
「俺にもその行商を手伝わせてくれないか?」
「気持ちは有り難いが、これも修行だ。気にしなくて良い。お前はお前の成すべき事ゴフッ!!!」
またしても会話の途中で吐血してしまったトキ。そして吐血したトキを見て慌てるケンシロウ。そんな二人のやり取りを全く気にせずに歩き去っていく付近の人達。
どうやら人里では見慣れた光景のようでもある。
道端で人が吐血するのが見慣れた光景ってのもどうかと思われるのだが。
「いやぁ、今回も良いネタ頂きました。これで明日の文々。新聞のネタは安泰ですね」
「どうせまたゴシップ記事になるんでしょ?」
「今度はモノホンのネタですよ!」
「つまり今まではゴシップだったって事ね」
「うっ!!」
すっかり霊夢の誘導尋問に引っかかってしまい墓穴を掘る羽目になってしまった。
そのせいかすっかりしょげてしまう文なのであった。
「ケンシロウ。どうやらお前もこの幻想郷に来て頼もしき人達と出会えたようだな。私は兄として嬉しく思うぞ」
「有難う兄さん。そう言う兄さんこそ素晴らしい出会いをしたそうじゃないか。弟として嬉しく思うよ」
「ふっ、暗殺者として激動の時代を生きて来た私たちにとって、此処は正に安住の
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