2話
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懸賞金800万べりーの海賊は、混乱していた。
20人以上いた乗組員がたった一人の子供に手も足も出なかったからだ。
「今残っているのは何人だ」
「ここにいるので全員です」
「何、俺含めても四人しかいねえじゃねえか!?」
「けど、あの餓鬼、強すぎますよ」
「泣き言言ってんじゃねえよ!」
「お頭、来ました、あの白髪の餓鬼です!!!」
海賊達の目の前に、白髪の少年が歩いて来る。
年齢は10歳前後くらいの子供である。
ここまで、20人以上の海賊を相手にしてかすり傷一つさえ負っていなかった。
「化物め、撃て、一斉砲撃だ」
海賊たちは一斉に銃を放った。
「全反射(フル・リバース)」
少年がぼそと呟いた瞬間、海賊たちが持っていた銃が爆発した。
「まただ、ちくしょう、何なんだ、この餓鬼」
「腕が、俺の腕がーー!!」
「痛い、痛い!!」
そう、少年に直撃したはずの弾丸が全て跳ね返ったのだ。まるで、時間を巻き戻すかのように。
跳ね返った弾丸を受けた銃は爆発した。
ある海賊は爆発した銃の破片を全身に受け。
また別の海賊は、銃を貫いて右肩をを打ち砕かれていた。
「て、てめえ、まさか悪魔の実の能力者か」
「海賊に答える気は無いね。大人しく捕まりな」
「く、くそー」
頭は、銃を床に投げ捨てて、両手を上に挙げた。
それを、確認した少年は持ってた小石を投げる。
軽い調子で投げられたはずのそれは、すさまじい速度で頭の頭に直撃した。
直撃を受けた頭は、白目を剥いて地面に倒れた。
「はぁ、あのクソ親父め。何が小遣いをやるだ。自分で捕まえるの面倒だっただけじゃねえか」
溜息を一つついた後、少年は、子電伝虫を使い、近くの海軍支部に連絡を入れた。
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