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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第一話 始動 ―ゲームスタート―
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デュエルのフロアに向かった。







 さて。順調にフロアに到着した二人だったが、さすがに稼働初日とあってかあまりに人が多すぎて目を白黒させることしかできないでいた。

「……ど、どれから行きゃいいんだこれ……?」

「確か、公式サイトには……まず、プレイヤーデータを作成する必要がある、って書いてあったと思、う」

「……どこで?」

「……さ、さぁ……?」

「はいはーい、私にお任せー!」

 横から元気な声をかけられて二人が同時にそちらを向くと、ゲームセンターの制服らしく服を着たおさげのメガネをかけた女性がニコニコしながらこちらを見ていた。ネームプレートを見ると、朝比(あさひ) 花梨(かりん)という名前らしい。へー、と思って見ていたのだがいきなりガシッ! と手首を掴まれ、そのままズルズルとフロアの一角へと引き摺られていった。

「そんなあなた方は、私がナビゲートして差し上げましょう! さぁさぁ、こちらへどうぞ〜」

「え、ちょ、わかりましたから引っ張らないでくれません!?」

「わ、わ……!?」

 あたふたしつつされるがままになっていると、一つの機械の前でようやく花梨は足を止めて手を開放してくれた。その勢いのまま、花梨は目の前の機械に手を向ける。

「これがカードローダー。ブレイブデュエルで用いるカードが出てくるマシンです。一日一枚、無料でもらうことができちゃうんですよー! ……で、はい」

 と、何やら二つの物を渡された。一つはスティック状で、先端にどこかにさし込む用途なのか接続端子が付いているもの。もう片方は掌に収まるほどではあるが大きく、かつ平べったいもの。魔法的な模様が描かれている。

「こっちの小さい方がデータカートリッジ。プレイヤーデータを保存するメモリーみたいなものですね。で、そっちの平たい方がブレイブホルダーと言って、カードデッキを保存するケース。そしてなんとリリース記念! どっちもプレゼントしてしまいまーす!」

「そ、そりゃどうも……で、そもそもカードって?」

「おっと、そうでしたね。ま、先にプレイヤーデータを作ってしまいましょう。その時に初期デッキが排出されますから」

 と、言うので疾風と紗那は顔を見合わせつつ、身長や体重、年齢といった項目を入力していく。……女性プレイヤーに随分デリケートなことやらせるなぁ、と疾風は思ったのだが、なんでもバーチャル空間内のアバターと現実世界とで感覚をリンクさせるので、違和感のないアバターを作成する必要があるかららしい。

 さて、そんなこんなでプレイヤーデータの作成が完了し、四枚のカードが排出された。……が、疾風はざっとその全てを見て一番上のカードと二番目のカードが同じだったのを見て顔をしかめた。自分が武
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