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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第一話 始動 ―ゲームスタート―
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に両者は動き始めた。
まず少女が無数の炎弾を周囲に出現させ、様々な軌道で飛ばして少年に攻撃を仕掛けた。だが少年はそれに臆する素振りは全く見せず、接近しながら炎弾を斬り捨てていく。
『さすがですね……ですが元々それであなたを止められるとは思っていません』
少女はそう言いながら杖を持ち替えて両手でしっかりと持ち、先端を少年へと向ける。そこに炎が収束されたかと思うと、次の瞬間それが業火と化して少年に向け一直線に放たれた。
『……っ!? なら……!』
炎弾を全て斬り伏せた少年は自分に迫っている業火に気づき、瞬時に左手の剣を回転させ始める。残像が見えるほど高速で回転するそれは圧倒的な熱量をどうにか受け止め、霧散させてみせた。業火の残り火が周囲を舞う中、少年は純白の剣の回転を緩めながら握り締めつつ右手の黒い剣を肩に担ぐように構える。漆黒の刀身が真紅色に輝いたかと思うと、灼熱の炎が溢れ始めた。
『次は……こっちの番だ!』
そう叫んで、少年は黒い剣を前方に突き出し少女へと接近し始めた。圧倒的な加速を得て少女に迫る少年の一撃、はまるで真紅の流星のようだ。
『く……!』
『ちっ……』
勝負が決まるかと思えたが、少女は紙一重で身を捻り回避に成功し、すぐさま体勢を立て直して再び無数の炎弾を少年へと放った。だが少年も決まらなかったことに舌打ちしつつもこの展開を予想していたのか、慌てることなく全て斬り伏せていく。
『ならば……参ります!』
先ほどのように砲撃では意味がないと思ったのか、少女は一度杖をペンダントにして首元に下げ、両手に炎を纏わせて距離を詰めた。これまでの戦闘を見る限り、近接戦は少年の方が得意に思える。しかし、密着するほどの距離での近接戦では剣よりも素手による格闘の方がリーチが短い分有利だ。
『はあぁぁぁぁ……っ!』
『う……おぉぉぉぉっ!』
両者は互いに気合の声を発しながら、瞬きが許されないほどの速度で攻防が行われる。だが全て際どいタイミングで防御または回避が行われ、掠るものはあれど有効打は一撃もない。
『『………………っ!?』』
凄まじい応酬の末、互いに攻撃をかわしたことで両者は交差する。攻撃の勢いがあったこともあり、両者の間にわずかだが距離が開いた。すかさず少女はペンダントを杖に戻し両手で握り絞めながら先端を少年へと向け、少年も再度右手の剣を肩に担ぐようにしながら腕を引き絞った。
『っ……!』
『らぁっ!』
業火の閃光と真紅の流星。その凄まじいエネルギーは互いを消し去ろうとぶつかり合い、最終的に相殺し合って爆ぜた。辺り一面に視界がゼロになるほどの光が駆け抜け、爆音がそれに続いて煙が周囲を覆い隠した。
しばしの静寂の後、空を漂
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