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ドリトル先生北海道に行く
第十幕その一
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せて言いました。
「いないね」
「匂いがしないんだね」
「変わった匂いはね」
 ジップが今まで感じ取ったそれはです。
「全然しないよ」
「確かにそうだね」
 ジップと同じくお鼻が効くダブダブも言います。
「湖と木の匂いはいいけれどね」
「湖もね」
 ガブガブは湖をじっと見ています。
「奇麗で澄んでるけれど動きはないわね」
「水鳥君達はいても」
 トートーも大きな目で湖を見ています。
「大きな生きものはいないね」
「水面には出てはいないね」
 ホワイティは先生の頭の上から湖を見ています。
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