暁～小説投稿ｻｲﾄ～:魔法少女リリカルなのはＩＮＮＯＣＥＮＴ　～漆黒の剣士～第２７話　「騒がしくても」

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魔法少女リリカルなのはＩＮＮＯＣＥＮＴ　～漆黒の剣士～

第２７話　「騒がしくても」
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いる仲とはいえ男女比的に圧力のようなものがあるのだから。そんなことを考えた矢先、不意に扉が開く。

「すみませーん、遅れてしまいました！」

　入って来たのはシュテル達同様にグランツ研究所にお世話になっているユーリである。先ほどから姿が見えなかったので一時的に席を外していると思っていたが、今の言葉を聞く限り大方グランツ博士の手伝いでもしていたのだろう。

「もう始まっちゃってますよね？」
「いや、これから始まろうとしているところだ……時にユーリよ、博士の姿がいないようだが？」
「えっと、博士はもう少ししたら来ると思います。先に始めてもらって構わないそうですけど、博士の食べる分は残しておいてほしいそうです」
「ふむ……ならばお言葉に甘えて先に始めるとしよう」

　普段のディアーチェならばグランツ博士が来るまで待とうとも言っていた気がするが、そうしなかったのは時間的に夕食の頃合いであり、また先ほどから腹の虫が鳴っている人間が多いからだろう。主に音の発生源はレヴィだが、シュテルや今来たユーリからも可愛らしい音が聞こえた。
　まあ俺も正直に言えば何度か鳴っているし、キリエも露骨に顔に出してはいないが空腹は感じているように見える。久しぶりに顔を合わせたユウキが居るのでお姉さんとしての建前を維持しているが、彼女がいなければきっと「おなかすいたぁぁ」と言っているに違いない。
　ちなみに今名前を上げていないアミタだが……彼女の腹の虫は彼女が乙女かどうか疑ってしまうほどの音を出してしまうので触れないでおく。

「ん！？　お、おいしい……口の中が天国だよ。さすがディアーチェだね！」
「口に合ったのならばそれで良い。たくさん作っておるから満足するまで食べるが良い」
「うん！」

　ディアーチェの言葉を皮切りにユウキは会話よりも食事を優先することにしたようで、次々と自分の皿におかずの乗せて口の中に放り込んでいく。我が家では見られなかった光景ではあるが、まあディアーチェの料理ならば仕方があるまい。
　というか……食べっぷりだけならレヴィの方が格段に上だからな。よくもまああれだけ食べて太らないものだ……あいつを全部体を成長させる栄養になっている気がしてならないが。

「あららん、ユウキちゃんずいぶんと勢い良く食べるわね」
「ディアーチェの料理は美味しいからね」
「それはそうだけど……ショウくんの家ではあまり食べさせてもらってなかったのかしらん？」
「そんなことはないけど……ショウの料理よりディアーチェの料理の方が美味しいから。あ、もちろんショウのも美味しいんだけどね！」

　そんなに必死に言わなくてもディアーチェより料理の腕が下なのは分かってるんだがな。俺はそこまで料理にこだわりとかないし、家族

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