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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第27話 「騒がしくても」
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たら面倒なことになる。何でレヴィの胸の大きさを知ってるんだって。俺から触れているわけではないの責められては堪ったものじゃない。

「なら言わせてもらうが……もう少し落ち着いたらどうだ? あんまりそわそわしてるとシュテルより下に見えるぞ。年齢的にはシュテル達よりお姉さんなんだから」
「なっ……言えって言ったのは僕だけどさ、落ち着けって部分だけでいいんじゃないかな。特に最後の年齢的にはお姉さんって、落ち着いてなくても下に見えるような言い方なんだけど!」
「確かにそのようにも解釈できますね。ですがユウキ、私を含めディアーチェ達もあなたのことは年上だと思っていますよ。親しい間柄なので口調は砕けていますが」
「シュテル……」
「そもそも、悪いのはユウキではありません。真に悪いのは……実年齢以上に大人っぽく見えてしまう私達なのですから」
「それって言い回しを変えただけで意味合いは変わってないよね。何で上げて落とすの!?」

 ユウキの心からの叫びが廊下に木霊する。まあキリッとした顔で今のようなことを言われれば、彼女が叫びたくなるのも無理はない。メガネをしていないのにメガネの位置を直す仕草も微妙に腹が立つし。

「あぁもう、昔から分かってたことだけど本当ショウとシュテルってそういうところ似てるよね」
「そういうところ?」
「上げて落とすというか、人に意地悪なことを言うところだよ」

 意地悪?
 シュテルの場合はそのように言われても仕方がないとは思うし、俺もたまには言っているとは思うが、基本的に俺は事実しか言っていないと思う。現実逃避はしてはいけないと言われるもののはずなのに、現実を突きつけるのはいけないことなのだろうか。

「伊達に彼の背中を見て育っていませんから」
「あのねシュテル、それはキリッとした顔で言うことじゃないから。というか、シュテルが強く影響を受けたのはショウじゃなくてレーネさんの方だと思うんだけど」
「確かにレーネは私やディアーチェ達にとって師のような存在ですから否定はしませんが……それでもショウの影響があるのも事実ですよ。昔も今も可愛がってもらっていますから」

 どうしてこいつは今のタイミングで可愛がってもらっているなどと言うのだろうか。しかも意味ありげに。
 いや……昼間の仕返しだろうっていうのは何となく予想できているわけだが。けどお前だって頭を撫でられてまんざらでもない反応してただろ。言うなとまでは言わないがせめて妹分だとか付けて言ってくれよ。今の言い方だとユウキが誤解する可能性が高いだろうが。

「今も? ……ねぇショウ、いったいどういうことかな。昔はみんな小さかったし、ショウの方が年上だから分かるんだけどさ。今だと事の次第によっては問題があると思うんだけど」
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