外伝〜魂の覚醒、奇跡の復活〜
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………」
自分に駆け寄って来たペテレーネを見て、イリーナは優しい微笑みを見せて言った。
「え?イ、イリーナ……さん………?」
イリーナが自分を呼び捨てにした事やイリーナの言葉に訳がわからなかったペテレーネは呆然とした状態でイリーナを見た。
「………まさか貴女が”神格者”になるなんて、思わなかったわ。”神格者”になってまで陛下を支え続けていたのね……本当にありがとう。こうしてまた貴女に会えて嬉しいわ。プリネの名はもしかしてプリゾア様の名前から頂いたのかしら?」
「!!!ど、どうしてプリゾア様の名前を………!ま、まさか……………!イ、イリーナ様なのですか………?」
イリーナの口から出た言葉やイリーナに教えていないはずのある人物の名が出た事に驚いたペテレーネは信じられない表情で、身体を震わせて尋ねた。
「正確に言えばかつての私ではないわ。もう一人の私――”イリーナ・マグダエル”の記憶や思い――”今の私”の妹、エリィや幼い頃に逝った両親。そしてプリネやリフィアに対する感謝や大切に思う気持ちもちゃんとあるわ………陛下の傍を離れて、百数十年。……本当に長かったわ………私がいない間、陛下を――リウイを支え続けてくれてありがとう。これからはまた、かつてのように一緒にリウイを支えましょうね。」
そしてイリーナは信じられない表情で自分を見ているペテレーネに優しく微笑んだ。
「―――――っつ!そ、そんな……!わ、私なんかが恐れ多いです……!ようやく、目覚められたのですね!!イリーナ様が目覚められるのをずっとお待ちしておりました!は、早くリウイ様にお知らせしないと……!失礼します!!」
イリーナの言葉に謙遜し、かつてのイリーナが戻って来た嬉しさのあまり、涙を流しながらその場で片膝をついて跪き会釈をしたペテレーネは慌てた様子で部屋を出た。
「フフ……ペテレーネったら、慌てすぎよ。」
ペテレーネが出て行った扉を見つめて、イリーナは苦笑していた。
2人が目覚めたその頃、意識を失ったエステルも目を覚ました……………
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