外伝〜魂の覚醒、奇跡の復活〜
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戦争”時、リウイと共に戦う”イリーナ”……そして、エクリアによって”イリーナ”が殺され、リウイの胸の中で息を引き取った場面をイリーナは見た。
「そんなっ……!こんな、こんな事って………!陛下………!」
”イリーナ”が死に、リウイが悲しみにくれている場面を見たイリーナは涙を流して、悲痛そうな表情をしていた。そして死んだ”イリーナ”の中から魂が出て来て、その後魔人ブレア―ドや邪竜アラケールに魂を囚われる場面もあったが、リウイ達や神殺し――セリカ・シルフィルとそして”イリーナ”を殺した人物――エクリアの活躍によって、魂は解放され、さまざまな大陸をめぐった”イリーナ”の魂はある場所の部屋に向かった。そこにいた人物とは――
「う、嘘!?お、お父様……!お母様……!」
そこには赤ん坊を抱いたイリーナの両親がいた。そして魂は赤ん坊の中に入り、その場面で風景は消えた。
「………………………そっか……………”イリーナ様”が私の中に………だから、私は陛下の事を………………」
呆然としていたイリーナだったが、今まで疑問に思っていた事が氷解し、静かに呟いた。
「ええ。………ごめんなさい。私が貴女に転生したせいで、貴女を混乱させてしまって………」
その時、静かに呟いているイリーナの目の前に光が発生し、その光の中からドレス姿のイリーナが申し訳なそうな表情をして、イリーナを見ていた。
「あ、貴女が”イリーナ様”…………」
「………初めまして、もう一人の私。……私の名はイリーナ。メンフィル王妃、イリーナ・マーシルン。……リウイの正室だった者です。」
「は、初めまして!イリーナ・マグダエルと申します!」
「フフ………そんなに謙遜しなくてもいいわよ。……それよりこうして会えたのだから、早速貴女がどうしたいのか、聞いていいかしら?」
「え………?どういう意味ですか………?」
”イリーナ”の言葉にイリーナは首を傾げていた。その一方、エステルやプリネもそれぞれが相対している人物達から同じような事を言われた。
〜???・エステル〜
「あたしがどうしたいかって………どういう意味??」
ラピスとリンから言われた事にエステルは首を傾げていた。
「説明が少し足りなかったようだな。………一つはこのまま、”自分自身”として生きていく。」
そう言って、リンは突如現れた光が輝く扉を促した。
「………もう一つは私達と一緒になり、今までとは別の”貴女”として生きていく。………そのどちらかになるわ。」
リンに続くようにラピスは説明した。
「貴女達と一緒になった別の”あたし”になるってどういう事……?」
「………私やラピスお姉様の記憶を引き継ぐ事だ。」
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