外伝〜魂の覚醒、奇跡の復活〜
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りもカリン!お前の方がっ……!」
「ヨシュア………よかった……無事で………」
「お姉……ちゃん……?」
レーヴェに抱き抱えられ、弱々しい笑みを浮かべているカリンを見て、ヨシュアは呆然とした。
「こ………れ………を………」
「あ…………」
そしてカリンはハーモニカをヨシュアに手渡し、レーヴェを見た。
「レーヴェ……ヨシュアをお願い…………………」
レーヴェに遺言を残したカリンは穏やかで満ち足りた表情を浮かべ、そして静かに目を閉じた。
「おい、カリン!なんだよ、それ!カリン、カリン!カリン―――――!」
「う……うああああああ―――!」
自分達にとって最も大事で親しい人が逝った事に、レーヴェとヨシュアは夜の森の中、悲痛の叫びを上げた………
〜???・プリネ〜
「……………………ヨシュアさん。」
カリンが逝った瞬間を見ていたプリネは涙を流しながら目を伏せた。そして倒れているカリンから何かが出て来た。
「あれは………まさかカリンさんの魂………?」
そしてカリンの魂らしきものは大陸中を彷徨った後、ある場所に向かった。そこは――
「嘘……!?メンフィル大使館………!」
プリネが驚いている中、カリンの魂らしきものは母と共に幸せそうに眠っているプリネの元に行き、そしてプリネの身体の中に入った。
「…………そういう事……だったんです……ね。私の中にはカリンさんが………だから、”星の在り処”がひけたんですね………それに武術大会の時、ロラン……いえ、レーヴェさんと戦った時、感じた心が………」
呆然としていたプリネだったが、自分の身体を見て呟いたその時
「はい。……魂の波長があまりにも私と似ていたから、私は貴女に惹かれ、そして貴女の中に宿ったんです……」
「!!カリンさん!」
突如プリネの目の前に光が発生し、光からカリンが出て来て、カリンを見たプリネは驚いた。
エステルがラピスとリン、プリネがカリンと邂逅しているその頃、意識を失っているイリーナも同じように真っ暗な空間の中にいた。そしてイリーナもまた、エステルやプリネのように、ある人物との邂逅の時が迫っていた。
〜???・イリーナ〜
「ここは………?」
イリーナが周囲の風景を見て、首を傾げている中、イリーナの目の前に風景が写り、そしてそこにはある人物がいた。その人物は――
「嘘!?わ、私………!?」
そこには騎士の手を借り、馬車に乗り込んでいるドレス姿の自分と瓜二つの女性――”イリーナ”がいた。そして馬車は進んだが、ある場所まで来ると魔族や兵士達を率いたある人物によって、襲撃された!その率いている人物とは
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