外伝〜魂の覚醒、奇跡の復活〜
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遊撃士になりたいって本当なの?」
女性は青年――レーヴェを心配そうな表情で見て、尋ねた。
「……ああ。この世界では非力な人間に辛いことばかりだ。力を持つ者が非力な者を守るのは当然の事だろ。……だから俺はその為に、遊撃士になる。」
レーヴェは目を閉じた後、口元に笑みを浮かべて静かに語った。
「……そうね。でも、その力を持つ人を……レーヴェを守ってくれるのは誰?レーヴェを失うことがあったら私は……嫌だわ……」
「……………」
目を伏せている女性をレーヴェは黙って見つめた後、女性の頭を優しく自分の肩に乗せた後、優しい微笑みを見せて言った。
「………自分の事は自分で守るさ。お前と………ヨシュアと俺と……全部、俺が守る。お前を1人にはしない……絶対に。」
「レーヴェ…………」
そしてレーヴェと女性は見つめ合った。
「ねえねえ、2人とも、何しているの〜?」
そこに男の子――幼いヨシュアが2人をジッと見て尋ねた。
「「…………!!」」
ヨシュアに気付いた2人は慌てて目線をそらした。
「な、何でもないのよ、ヨシュア!」
「もう〜。たまにお姉ちゃんはそうやって誤魔化す〜。」
慌てた様子で誤魔化している女性にヨシュアは頬を膨らませた。
「ハハ……………カリン。」
女性――カリンとヨシュアのやり取りに笑ったレーヴェはカリンの名を呼んだ。
「ん?どうしたの?」
「”あれ”、聴きたいな。」
首を傾げて自分を見るカリンにレーヴェはある事を尋ねた。
「……またあの曲?昨日も吹いたじゃないー。」
レーヴェの頼みにカリンは呆れた様子で答えた。
「好きなんだ、あの曲が。……特にカリンが吹くあの曲が……な。」
「僕も好きーっ。」
レーヴェに続くようにヨシュアも無邪気な笑顔を見せて言った。
「……………もうっ……………」
2人の答えを聞いたカリンは恥ずかしそうに笑った後、ハーモニカを取り出し、そして優しい微笑みを見せながらハーモニカを吹き始めた。
〜〜〜〜〜〜〜♪
〜???・プリネ〜
「”星の在り処”…………カリン…………レーヴェ………ヨシュア…………あ…………どうして涙が………!」
風景を見続けていたプリネは涙を流しながら呟き、風景を見ていた。そして風景は突然変わり、村が燃えている風景に変わった!
「なっ!?これは一体………!」
プリネは燃えている村を見て、信じられない表情になった。そして燃えている村の中は逃げ惑う村人達が武装した男達によって、次々と殺されていった!
「ひ、酷い………!」
その様子を見ていたプリネは悲痛そうな表情で見ていた。そし
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