第49話
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ロレントに到着したエステル達は報告の為にギルドに向かった。
〜遊撃士協会・ロレント支部〜
「へっ、やっと帰って来たか。」
「どうした?やけに遅かったじゃないか。」
「お帰りなさい、ママ!」
エステル達がギルドに入ると既に護衛を終えたアガット達や依頼をいくつかこなしたミントがいた。
「ええ、色々あってね。」
「アガットたちはもう鉱山に行ってきたの?」
「ああ、すでに向こうに連絡が行ってたらしくてな。すぐに出発できたから意外に早くかえってこれたぜ。」
「ただ、帰る途中で奇妙な魔獣が現れてな。その事を話していたんだ。」
「奇妙な魔獣?」
ジンの説明を聞いたエステルは首を傾げた。
「霧の中から現れて倒すと消滅する魔獣でね。『霧魔』とも言うべきかな?」
「そ、それって……!」
「あの魔獣と同じですね……」
オリビエの話を聞いたエステルは驚き、クロ―ゼは真剣そうな表情で答えた。
「あのね、ママ。実はミントが依頼を終えてギルドに戻る途中、街中で一匹現れて大騒ぎになったんだ。」
「なっ!?」
「まさか街中にまで現れるなんて……!」
ミントの話を聞いたエステルは驚き、シェラザードは信じられない表情で驚いていた。
「……ちなみにその魔獣、霧状の為なのか物理攻撃がほとんど効かなくてね。王国軍の兵士達が苦戦していた所をミントがかけつけて、魔術やアーツで援護をして、なんとかなったわ。」
「ホッ………」
アイナの話を聞いたエステルは安堵の溜息を吐いた。
「その様子だと、お前らの所にも現れやがったのか………ケガはしてねぇだろうな?」
「えと、私たちは大丈夫なんですけど……」
アガットの心配にティータはエステルの顔色をうかがいながら答えた。
「………………………………」
「???」
「何かあったみたいね。報告してもらえるかしら?」
黙って、悲痛そうな表情をしているエステルやティータの言葉にアガットは眉を顰め、アイナは真剣な表情で尋ねた。
「ええ、実は……」
そしてエステル達は農園で起こった出来事について一通り報告した。
「そう……一足遅かったみたいね。」
エステル達の報告を聞いたアイナは無念そうな表情で溜息を吐いた。
「……あたしの失態だわ。もう少し上手く立ち回れば犯人を捕まえられたのに。」
「ううん……。シェラ姉は全然悪くないよ。悪いのは、肝心な時に動けなかったあたしだもん。」
「気にすることはないわ。どうやらあなた達は、罠にかけられたみたいだし。」
「わ、罠!?」
アイナの言葉にエステルは驚いた。
「農園に入ったと同時に聞こえ
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