第49話
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今回の昏睡事件………レン達、メンフィルにも被害者が出てしまったのよ。」
「なっ!?」
レンの話を聞いたエステル達は驚いた。
「一体、誰が眠ってしまったの、レンちゃん?」
エステル達が驚いている中、ティータは心配そうな表情で尋ねた。
「……………………被害者はプリネお姉様とお姉様の傍にいた侍女よ。」
「プ、プリネが………!?そ、そんな………!」
プリネまで昏睡事件の被害者になった事にエステルは顔を青褪めさせた。
「じ、侍女って、まさかツーヤちゃん!?」
また、ミントは血相を変えてレンに尋ねた。
「いいえ。ツーヤとはまた別の人で、お姉様と同年代の人でお姉様が幼い頃から大使館で働いている人で、お姉様の幼馴染といってもおかしくない人よ。………お姉様達はクロスベルからグランセルに帰って来て、こっちに定期船で戻ろうとしたんだけど、この霧のせいで定期船は無いでしょう?だから、徒歩で大使館に向かっていたんだけど………どうやら、それが裏目に出てしまったようね。ツーヤが兵士さん達を呼びに言っている間に眠らされてしまったらしいわ。」
「………それで眠らされたプリネさん達は今、どうしているの?」
レンの説明を聞いたシェラザードはレンに尋ねた。
「………今はママとツーヤが2人を介抱しているわ。今日、レンがここに来たのは、”メンフィル帝国”としてパパやシルヴァンお兄様達の代理人でエステル達――遊撃士協会に依頼を出す為に来たのよ。」
「一体、どんな依頼になるのでしょうか?」
アイナはメンフィル帝国がどのような依頼を出して来たのか気になり、尋ねた。
「今回の昏睡事件を起こした犯人………その人の特徴をもし、知っていたらレン達に教えて。」
「特徴って言っても『黒衣の女』ぐらいよ?」
「ふ〜ん………『黒衣の女』か………ありがと、エステル。じゃあ、さっき言った依頼の続きになるんだけど、それも今、伝えるわ。その『黒衣の女』を見つけたら、レン達に教えて。」
「……『黒衣の女』を見つけて、何をするつもりなのかしら?」
レンの話を聞いたシェラザードは何となく嫌な予感がして、警戒した表情で尋ねた。
「そこにいる遊撃士さんも話したと思うけど、パパは兵士さん達を引き連れて本格的に犯人の捜索を始めたわ。――プリネお姉様達を眠らせている術を解かせる為にね。」
「”解かせる”って、その言い方だと無理やりさせるみたいだが、何をするつもりなんだ?」
レンのある言葉が気になったアガットは目を細めてレンに尋ねた。
「うふふ………何をわかりきった事を。パパの言った事をエステルは覚えているでしょ?」
「え………?あ!確か、『俺達にもその刃を向けるのなら滅するのみ』って言っ
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