空の王者、偉大なる航路へ
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えながら割れていき海軍の兵士たちの心を強く揺さぶる。精神に直接揺さぶるかのような爆音に本能が恐怖しその場で立ち尽くすようにへ垂れ込む。
「ァ………ぁぁぁ……」
「ひ、ひぃいいいい……!!!」
「こんなもんか、フッ!!」
海軍兵士の戦闘不能を確認すると船へと乗り込み出港の準備を手伝う、そして増援が来る前に船を出す。その直後にこちらへと走ってくるルフィ、ゾロ、サンジの姿を確認した。
「おおおお〜い待ってくれよ〜!」
「ナミスワァアアン只今戻りました〜!!」
「もう船出したのかよ!」
「レウス!」
「よし来た!!」
大きくジャンプし身体を一気に竜化させる、普段のような人の形を留めるような生易しい物ではない。全身その物竜へと変化させる竜化、身体は膨張しながら一気に鱗や甲殻が身体を覆っていき太く長い尾も生えてくる。大空を自由に飛び為の翼を広がりレウスは完全なリオレウスとなってルフィたちの元へと向かっていく。
「うっひょひょひぃ〜いカッコいい〜!!!」
「助かったぜレウス!」
「おいルフィ何時まで感動してやがんださっさと乗れ!」
目の前に降りて来たレウスに感動するルフィを無理矢理引っ張って背中に乗る二人、そしてレウスは飛び立った。向かってくる砲弾などでは止める事など出来ずあっさりと回避しながらメリー号へと戻った。
「はははははっ面白かった〜!」
「いやぁ危なかったなぁ……ありがとなレウス、後で美味い飯食わせてやるぜ」
「やれやれだな……」
嵐の中の飛行は初めてだったためかレウスは若干お疲れ気味だった。
「はぁはぁ……なんか精神的に疲れたなぁ……。嵐の中は出来れば飛びたくねえな」
「こんな強風の中をだもんね。でもお疲れさまレウス、貴方のお陰で皆欠けずに行けそうよ見てあれ!」
「んっ島の灯台か?」
ウソップの言葉通りそこには光があった。嵐の中にポツンと浮かんでいる光は孤独だが強く光で先を指さす、これから無難に挑む冒険者達を祝福するように指された光。それが示すものは偉大なる航路、グランドラインの入り口。
「導きの灯……グランドラインの入口があるわ!」
「あの先に……!!」
「折角だからグランドラインに船を浮かべる進水式でもしようぜ」
「おっ良いなそれ!」
「おいこんな嵐の中で?!」
嵐の中、甲板に出された樽。それを6人のクルーが囲む。
「俺は、オールブルーを見つける為!」
樽を持ってきたサンジが一番最初に足をのせ自らの夢を語る。4つの海の魚が生息する奇跡の海を見つける事、どこにあるかも解らないのにそれを語るサンジの目は輝いていた。
「俺は海賊王!」
かつて偉大なる航路を制覇したゴールド・ロジャー。彼はそう呼ばれた、その称号をルフィは目指す。
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