暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第231話 最強姉妹
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アスナとレイナ。
 何処か、それが嬉しいのか、或いは面白いのか、2人はまた笑顔を見せて答える。

「ふふ、おっけー! ジャンプあり、だけど翅を使うのは無しね!」
「エリアも、この広場限定にしましょう。空中なら、境界線が難しいですが、地上戦なら、問題ないですね」

 2人ともが了承した様だ。

 其々の種族を象徴した翅を畳む。直ぐに色あせてゆき、完全に2人の背にあった翅、先程までの戦闘で使用していた翅が消え失せた。
 それに、答える様にアスナとレイナも、僅かに現れていた翅を、翅消去のアクション・コマンドを入力し、消した。

 話をしておくと、アスナとレイナの空中戦に関しては、別段問題ないレベルにまで到達している。

 ズブの素人だった彼女たちなのだが、SAO時代ででも、抜群のセンス、仮想世界を動かす為に最も必要とされるイマジネーションやインスピレーション、と言った精神的な強さは太鼓判だ。だからこそ、攻略組のトップクラスになれたんだと言って良い。
 それらの経験が活きているのだろう、補助コントローラーが無くとも飛行可能となる《随意飛行》を初日でほとんどマスターしてしまっていて、今ではアインクラッド実装以前からの、古参プレイヤーたちとも十分すぎる程渡り合っているのだ。

 それでも、『どちらでも良い』とは言わず、《地上戦》を選んだのは、やはりあの2年間の戦いがあったからこそ、と言うまでもない。

 そして、絶剣と剣聖、アスナとレイナ(二つ名は彼女たちに拒否されちゃったので、今ここでは書かない事に……)。

 システムウインドウを手馴れた動きで操作して、デュエル申込みをした。
 勇ましいSEと共に、デュエル申し込みウインドウが出現した。最上段の文字列は――。


【Yuuki and Run is challenging to you all.】


 《ユウキ》そして 《ラン》と読むのだろう。

 4人は其々の剣をだし、構えた。
 まだ、笑顔の崩さない絶剣と剣聖、対照的に集中し、研ぎ澄まさしているアスナとレイナ。集中し、対戦者の名を、改めて確認する。

 絶剣の方の名が《ユウキ》であり、剣聖の方の名が《ラン》である事の確認出来た。

 徐々に緊迫感が辺りに広がってゆく。

 次第に、観客(ギャラリー)にも伝わった様で、あれだけ騒ぐ元い、歓声をあげていたと言うのに、まさに嵐の前の静けさ、となっていた。

 そして、その空気は当然勝負を見守っている者達にも伝わっている。ほとんどのメンバーが息を飲んで見守っていた。

「……どうやら、キリトが負けた、と言うのは 別に慢心でも、油断でもない。ましてや相手が女の子だから、と言う訳でもない、……みたいだな」

 緊迫する空気の中の4人。……否
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