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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜成竜セレーネの想い〜前篇
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堵の表情をした。
「フフ、お兄様ったら心配性です…………ね…………」
リィンの言葉を聞いたセレーネは微笑みながらリィンにもたれかかった。
「セ、セレーネ!?まだどこか悪いのか!?」
「いえ……早くお兄様達に会う為に繭の中で何度も頑張ったせいでちょっと力を使いすぎてしまって……えっと、お兄様……お手数ですがわたくしにお兄様の魔力を注いでもらってよろしいでしょうか?わたくし達ドラゴンは”パートナー”の魔力しか受け付けないんです。」
「わかった!えっと……魔力を注ぐってどうすればいいんだ?」
セレーネの言葉に頷いたリィンだったが、すぐに何をすればいいかわからず戸惑いの表情でセレーネを見つめた。
「えっと、その…………今、この場でわたくしを抱いてお兄様の体液をわたくしの中にたくさん注いでください…………」
リィンの問いかけにセレーネはリィンから顔を逸らした後顔を真っ赤にして答え
「………………………え”。」
リィンは石化したかのように固まった後呆けた声を出し
(あらあら♪早速面白い展開になったわね♪っと、結界を展開しないとね♪)
(ふふふ、失った魔力や力を回復させるには最も効率のいい方法ですね。)
(ア、アハハ……)
(なるほど……”性魔術”ね。)
リザイラと共に興味ありげな表情をしたベルフェゴールは部屋に結界を展開し、メサイアは苦笑し、アイドスは納得した様子で見守っていた。
「ええええええええええええっ!?な、ななななななっ、何でそんな方法なんだ!?」
一方我に返ったリィンは大声を上げて驚いて混乱した様子でセレーネを見つめて尋ね
「その……パートナーの体液には多くの魔力が込められていますから、パートナーの体液を契約しているドラゴンであるわたくしがわたくしの中で受け止める事が失った魔力等を回復する方法が性別が違う”パートナー契約”をしているわたくしにとって最も効率のいい方法なのです。」
セレーネは頬を赤らめて答えた。
「で、でも……セレーネはそれでいいのか?」
セレーネの答えを聞いたリィンは戸惑いの表情で問いかけ
「―――はい。わたくしはリィンお兄様の事が殿方として慕っていますから、お兄様に抱かれる事は本望です。――お兄様、どうかわたくしもアリサさん達のようにたくさん抱いて下さい…………」
セレーネは静かに頷いた後リィンに告白し、目を閉じてキスをねだるかのように唇をつきだした。
「セレーネ……い、いやしかし……………」
セレーネの申し出を聞いたリィンが迷った瞬間
「もう、仕方ありませんね……ん……」
なんと顔を真っ赤にしたセレーネ自らがリィンに自分の唇を押し付けた!
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