第十二話 竜王の刃、暴風の再来
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い。
俺は風。何者も掴めない大いなる風。嵐にも、強風にも、暴風にも今の俺を飲み込めはしない。
何故なら俺は?暴風戦王?クウト。風を纏いし風の剣士だ!
「最高速だ!派手に持ってきな!!」
風が身を包む。風が俺を呼ぶ。
ならば行こう、その場所に。
双錬刃最高速ソードスキル?エアリアルオーケストラ?。
「風はーーーー自然の強さだ」
「グガ……ッ」
ザッ!、と銀髪の男の隣に停止すると、ガイトが崩れ落ちる。身体の隅々まで斬撃跡が残っている。
「HPが全損しない……か」
「風でもキツいのか?」
銀髪の男がニヤリと笑う。
「バカをいえ。風は自然の強さだ。カマイチタとかあんだろ」
「カマイチタって妖怪の一種だろ?」
「自然現象だろうが」
いい争いをすると、ガイトが接近してきていた。
「ライトォオオオオオオ!!!!」
「「しつけぇなテメェも」」
同じ声質で、同じことをいい放つ。
「テメェみたいな奴に」
「俺の名前を」
「「言われんのが腹立つんだよ!!」」
同時に急所に蹴りを放つ。
ガイトはそこを押さえると、地面に崩れ落ちる。
「ガ……」
「「慈悲はねぇ!食らいな!!」」
銀髪の男が銃を持つと、ガイトを蹴り上げて銃を乱射する。
「オラオラオラ!鉛なら沢山あんだよ!!」
散々撃った後、その銃を投げ捨て、新しい銃を取り出すと、頭上で浮かんでるガイトに向けた。
「食らいな!ブラスターク・ブラスト!!」
その砲撃はガイトを包み込み、次層の壁にぶつけた。
「うわぁ……遠いなおい」
「いっくよーマスター!!」
クレイを置いたフィアナが叫ぶと、警告が出るが、それを見ないでYESを押す。
「双錬刃Mod?同調?」
フィアナがモンスター?バハムート?に戻ると、粒子になって俺に纏うと、蒼いフルアーマーに背中に翼のついた物が装備された。
「……一応、俺はチート非推奨なんだが」
『ごちゃごちゃ言わないの!!』
へぇーい、と気の抜けた声で薙刀と長剣を構えて、空を飛翔する。
「どっらぁあああああっ!!」
落下してきたガイトに、溜めに溜めたソードスキルをぶっぱなす。
双錬竜王刃ソードスキル?バハムート・ディザスター?。
竜王の顎を思わせる構えで飛翔し、ガイトに上下の斬撃を放った。
「テメェは、コレで終わりだ」
薙刀と長剣を振ると、微かにガイトの声がした。
「シュラウドォオオオオオオ………」
そして、硝子が砕ける音がし、ガイトはこの世界から消えた。
俺は地面に降りると、バハムートから戻ったフィアナが言う。
「お疲れマスター!」
「もうぜってぇあんなチートしねぇかんな!!改造しすぎだアレは!!」
「えー?双錬刃はあんなスキルでしょう?」
「なーにーがーだ!なんだ!?ステータスハントの事か!
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