第十二話 竜王の刃、暴風の再来
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レベルだ。
「あ……」
クレイは動かない。いや、動けないのだ。
クウトから放たれる凶悪なプレッシャーに、真正面から向けられたそれに押し負けた。
「くそっ……タレェ!!」
起き上がるが、すぐに地面に沈む。
クウトはその刀を振り上げーーーー
「■■■■ーーーー!」
クレイに放った。
クウトサイド
シーカーサイドより約一分前。
「フィアナのせいで時間食ったじゃねぇかよ!!」
「しょうがないじゃんマスター!設定とか色々私は不得意なんだってー!!」
フィアナの弁明を聞き流しながら俺達は迷宮区画を突破し、コリニア周辺のフィールドに来ていた。
あれからすぐにホロウエリアで俺の試験データを勝手に拝借し、ナーヴギア回路をそっちに接続して、動けるようになったのがほんの一時間前。
フィアナによって中央コンソールについて、設定とか色々やって終わらせたのが四十分前。
そして今、フィールドに来たのがさっきと言うところだ。色々フィアナのせいだと思うのは俺の気のせいじゃない。
「と言うか何でプレイヤー状態なんだ?」
俺は走りながら素朴な疑問を口にする。
「え?だってこの方が動きやすいもん」
フィアナの答えに、なんとも言えない物を感じた俺は、それを振り落とす様に口を閉じる。
(……我ながら、俺の回りには変な人やゲームプログラマーや龍の娘が集まるんだ?)
まぁ、疑問が更に増えたわけだが。
そういう運命だからby作者
「……何か変なの受信した」
「電波人間?」
「ヤメロ」
俺は否定すると、目の前にコリニアの街の門が現れる。フィアナによると、既に街は圏外になっているらしい。
「悪趣味してるぜ全く……」
「父様絶対眉間に皺寄ってるか、迷惑そうな顔してるよね」
「想像できてしまうから怖いなあの人は」
その顔を思い浮かべてしまう所で首を振り、地図を見る。
フィアナ特製の、ガイト探知地図だ。
「反応は……ゲートの方か」
「急ごう!!」
フィアナが武器を俺に投げ付けると、薙刀と長剣に姿を変え、装備が更新される。
「……うん、チートは駄目だよな、チートは」
「緊急事態!!」
「解ってるよ!!本当のゲームなら誰だってチートしたくないのが本音だろうが!!」
まぁ、開発者の一人の俺がいっても説得力皆無。
フィアナは呆れた目付きで俺を見ると、俺はその視線が離れるように速度を上げる。
そしてーーーー
「ガイト!」
目の前にガイトの姿が。しかし、その側にはクレイ。
「アイツ何で……!いや、それよりもーーーー」
長剣を抜いて、走りながら構える。
長剣は赤い光を帯びると、システムアシストが働き、その速度を上げて割り込んだ。
双錬刃ソードスキル?カリドリオブレイザー?。
振り下ろされた六本の刀をその長
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