機動戦艦ナデシコ
1321話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たのが色々と刺激してしまったんだろうな。
「アクセル、私達も」
通信機を使って実働班へと指示を出していたコーネリアの言葉に頷く。
「ああ、そうだな。木星蜥蜴が来る前に派手に迎撃の準備をしておくか」
「ふふっ、この世界の無人機がどのような強さなのか。それを是非とも知りたいところだ」
スレイもまた、戦闘を楽しみだと笑みを浮かべていた。
コーネリアにしろスレイにしろ、普段はそこまで戦闘が好きって訳じゃないんだが……ああ、でも相手が無人機だってのが関係してるのかもしれないな。
その言葉通り、木星蜥蜴の無人機が気になっていてもおかしくはない。
そもそも俺達シャドウミラーの主戦力は、どこまでいってもメギロートだ。
いや、純粋な性能ではシャドウの方が圧倒的に上だし、有人機はそのシャドウすら上回り、パイロットの能力も量産型Wよりも高い。
だが……それでも主戦力というか、最も数の多い機体は何かと言われれば、やっぱりメギロートなんだよな。
イルメヤもあるが、こっちは空を飛べない分どうしても機動力に欠ける。
もっとも、今回の戦いで期待されているのはイルメヤ……より正確には、相手を絡め取るスパイダーネットだろうが。
技術班の方には今朝俺の空間倉庫の中に入っていた無人機の残骸を置いてきたが、それでも出来れば残骸よりもまだ動いている実物の方がいいだろう。
「じゃあ、俺達も出撃の準備をさせてもらうぞ」
『はい、よろしくお願いします』
「ああ、それと神楽坂にはエザリアの護衛に付くように言っておいてくれ」
『分かりました』
艦長の言葉と共に通信が切れる。
「悪いな」
「頑張って下さい」
俺の言葉に、今までコミュニケを起動してくれていたホウメイガールズがそれだけを言って厨房へと戻っていく。
気が付けば、既にナデシコ食堂の中に残っているのは俺達だけだ。
他の面子は自分の部署へと向かったのだろう。
「行くぞ」
それだけを告げると、俺が何をしようとしているのか分かったのだろう。コーネリアとスレイの2人が俺へとくっついてくる。
2人の身体の柔らかさと、毎晩嗅ぎ慣れているにも関わらず魅惑的な匂いを感じつつ影のゲートを生み出す。
足下の影へと身を沈め……姿を現したのは、ゲートのすぐ前だった。
「量産型W、すぐに動かせるメギロートとイルメヤ、シャドウを出撃させろ。コーネリアとスレイはホワイトスターに戻って出撃の準備を」
「技術班はどうする?」
「レモンなら何も言わなくても来るだろ。特に木星蜥蜴が姿を現したと言えば、是非とも確保したい筈だ。……マリューの出番はないだろうけど」
現在のマリューはニヴルヘイムの司令官といった役職だ。
そしてニヴルヘイムはその大きさの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ