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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第148話
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知っていて”赤い星座”を雇ったんだから。」
ミリアムの言葉を聞いたラウラの指摘にフィーは静かな表情で頷いた。
「ハハ、君がミリアム君か。色々と噂は聞いているよ。噂のアガートラム君というのも一度見て見たかったものだが。」
「んー、別にいいよー?それじゃ、ガーちゃ―――」
そしてオリヴァルト皇子の言葉に応えるかのようにミリアムはアガートラムを召喚しようとしたが
「ス、ストップ!」
「さすがに控えるべきだろう。」
「ぶーぶー。」
リィンとガイウスによって制止された。
「ぶーぶー、ではない。」
「はあ……とんでもない事するなぁ。」
ミリアムの答えを聞いたラウラとエリオットはそれぞれ呆れた表情で見守っていた。
「まったく……お前も迂闊な発言は慎め。」
「ぶーぶー。」
そしてミュラー少佐の指摘を聞いてミリアムの真似をしたオリヴァルト皇子の行為にリィンは冷や汗をかいた後見覚えのないミュラー少佐を見つめた。
「あの、そちらの方が……」
「もしかして、皇子殿下の護衛を務めているヴァンダール家の……」
「ああ、ナイトハルトから聞いていたか。第七機甲師団に所属するミュラー・ヴァンダールだ。先日は皇子共々、世話になってしまったようだ。改めて礼を言わせてもらおう。」
「……恐縮です。」
「ヴァンダール家の方とお目にかかれて光栄です。」
「”光の剣匠”のご息女と八葉一刀流の使い手だったか。同じ剣の道を志す者としてこうして出会えて嬉しく思う。それと君は……叔父が推薦した若者だったか。」
「はい、ゼクス閣下には色々お世話になっています。」
リィンとラウラに視線を向けた後自分を見つめたミュラー少佐にガイウスは会釈をした。
「なんの、ノルドの一件では叔父も世話になったと聞いている。それ以外にも、頼もしい顔ぶれがここまで揃っているとは……フフ、皇子の思いつきも満更ではなかったようだな。」
「フッ、言った通りだろう?Z組に限らず、士官学院全体が非常に盛り上がっているようだ。かくなる上は、学生諸君とプールで半裸の付き合いをして親睦を深めるべきかもしれないねぇ♪」
ミュラー少佐の言葉を聞いたオリヴァルト皇子は口元に笑みを浮かべたが
「そんなに汗がかきたいなら帝都までマラソンでも構わんぞ?2時間くらい全力で走れば何とか辿り着ける距離だろう。」
「スミマセン調子に乗りました。」
ミュラー少佐の突込みに肩を落として答え、リィン達を脱力させた。
(なんか息がピッタリ。)
(ええ……どういうご関係なんでしょうか?)
「フッ、それではさらばだ。また近いうちに会えることを祈っているよ。」
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