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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第148話
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。”列車砲”をメンフィルに取られてよかったと今でも思っているわ。母様は……本当にあれでいいと思ってるの?」
「ふふ……そんな質問が出てくるという事は当然わかっているみたいね?あれも時代の”必然”であることを。」
「そ、それは……」
満足げな笑みを浮かべるイリーナ会長の問いかけにアリサは驚いた後顔を俯かせて考え込み
「人の考えを当てにせず、まずは自分の考えを見極めなさい。あなたが本当に家から自立したいと思っているのなら。」
「…………………………」
そしてイリーナ会長の指摘を目を閉じて聞き続けていた。
「リウイお兄ちゃん♪こんなにも早く会えるなんて思わなかったよ♪」
プリネ達と共にリウイとペテレーネと対峙したエヴリーヌは嬉しそうな表情でリウイを見つめ
「フッ、授業にはちゃんとついて行けてるか?」
「当然だよ。エヴリーヌはプリネのお姉ちゃんなんだから、そんな事できて当たり前だよ。」
「フフ、エヴリーヌお姉様、驚いた事に授業中に居眠りをせずにちゃんと聞いていますし、教官達の質問には答えているのですよ?」
「正直、俺も驚いたな。」
静かな笑みを浮かべるリウイの問いかけに胸を張って答えたエヴリーヌに続くようにプリネは微笑みながら答え、レーヴェは静かな笑みを浮かべた。
「まあ……フフ、エヴリーヌさんにとっても良い機会になったようですね、リウイ様。」
プリネ達の話を聞いたペテレーネは目を丸くした後微笑みながらリウイに視線を向け
「ああ。……………―――プリネ。お前も気付いていると思うが、貴族派と革命派による内戦が始まる日は近いだろう。」
ペテレーネの視線に頷いたリウイは表情を引き締めてプリネを見つめた。
「…………はい。」
「―――いくら国家間の修復の為に皇族や貴族を留学させているとはいえ、メンフィル帝国は他国の内戦に介入しない事はわかっているな?」
「重々承知しております。ですがその時が来れば、私は”メンフィル皇女”としてではなく、”プリネ・カリン・マーシルン個人”として皆さんの御力になりたいと思っています。」
リウイの問いかけに頷いたプリネは決意の表情でリウイを見つめた。
「プリネ…………」
「…………………」
プリネの答えを聞いたペテレーネは驚き、レーヴェは静かな表情で見守っていた。
「それがわかっているならいい。――レオンハルト、エヴリーヌ。今はこの場にいないツーヤと共にプリネの力になってやってくれ。」
「ハッ。」
「ん。それがお姉ちゃんとしての務めだしね。」
リウイの指示にレーヴェは会釈し、エヴリーヌは頷き
「プリネ……くれぐれも無理はしないでね?」
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