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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜トールズ士官学院・理事会〜
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もそれぞれ苦笑しながら頷いた。
「ほら、手厳しい。ヴァンダイク学院長も何とか言ってやってくれたまえ。」
一方レーグニッツ知事の答えを聞いたオリヴァルト皇子は呆れた後苦笑しながらヴァンダイク学院長に視線を向けたが
「ワシはあくまで、この理事会の進行役に過ぎませんからな。若い殿下の改革にかける情熱に期待させていただくとしましょう。」
「うーん、さすがは我が恩師。それ以上に手厳しかったか。」
ヴァンダイク学院長の答えを聞いて肩を落とした。
「はは……」
「良き師弟関係ですね。」
二人のやり取りを見守っていたレーグニッツ知事とルーファスは微笑ましそうに見つめていた。
「さて―――次の議題はわたくしの方からですが……導力ネットと魔導杖に関しては先程報告した通りです。特に導力ネットに関しては……今後セキュリティ技術の導入は必須となるでしょう。」
「ああ……そうだろうな。現在、IBC方面の仲介がやりにくくなっているので直接財団を頼る必要があるが。」
「そちらはお任せ下さい。そして、もう一件は魔導杖とARCUSの運用についてです。言い換えれば―――”Z組”の今後の運用とも言えるでしょう。」
「……それは…………」
「……………………」
「確かにその通りだな。」
イリーナ会長の意見を聞いたレーグニッツ知事とルーファスは真剣な表情になり、リウイは静かに頷いた。
「娘が在籍していることはひとまず置いておくとして……先日のガレリア要塞の一件は改めて検討せざるを得ないでしょう。結果的に、ARCUSの効果が十二分に発揮されたとはいえ……この状況下で、同じように”特別実習”のカリキュラムを続けさせるべきなのでしょうか?」
「……難しいでしょうね。テロリストの件といい、クロスベル方面の問題といい、予断を許さない状況です。」
「少なくとも、今月については中止するべきかもしれませんな。テロ組織が検挙され、クロスベル方面が落ち着けば再開すればいいのですから。」
「――生徒達の身の安全を考えれば、それが一番妥当な案かもしれんな。」
イリーナ会長の問いかけにそれぞれ答えたルーファスとレーグニッツ知事の意見にリウイは静かな表情で同意した。
「ふむ………………」
その様子をヴァンダイク学院長は静かな表情で見守り
「……………………『若者よ―――世の礎たれ』」
オリヴァルト皇子は黙って見守っていたが突如声を上げて自分に注目させた。
「ご存知の通り、学院に伝わるドライケルス帝の言葉さ。そして”Z組”の諸君は、ガレリア要塞の事件において正にその言葉を体現してくれた。列車砲発射という惨劇を阻止して”世の礎”を守って
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