第46話
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もう寝るわ。せっかくアガットたちが気を使ってくれたしね。」
「私もそろそろ寝るわ。明日は貴女達の朝食の為に早起きしないとね。もちろん、特製のオムレツもあるから明日の朝食を楽しみにしていなさい。」
「えへへ、お母さんのオムレツを食べるのも久しぶりだな……………あ、そうだ。……。………………………………」
レナの話を聞いたエステルは嬉しそうに笑った後、ある事を思い出してシェラザードの顔をじっと見た。
「何?」
一方見られたシェラザードは首を傾げてエステルを見た。
「……シェラ姉の方こそ何か悩みでもあったりする?」
「そうね……あるにはあるわ。でも、2、3日中にはみんなにも話せると思う。」
「そっか。うん、だったらあたし、余計な心配はしないから。でも……無茶だけはしないでよ?」
「ふふ、心配無用よ。手のかかる妹分の面倒も見なくちゃならないしね。」
「もう……。まあいいわ。おやすみなさい、シェラ姉、お母さん。」
「「おやすみ、エステル。」」
そしてエステルは自分の部屋に戻っていった。
「………シェラちゃん。悩みはあまり抱えるものではないわよ?いつでも私に相談してね?………貴女も私にとって、娘のようなものだから。」
「………はい。ありがとうございます。その時はよろしくお願いしますね。」
「ええ。………おやすみ、シェラちゃん。」
「おやすみなさい、レナさん。」
そしてレナも自分の部屋に戻って行った。
「逆位置の『皇帝』。慈悲、共感、信用、障害、未熟さ。―――そして敵に対する困惑。何をしたいのか見失ってるだけ、か……。ふふ……誰のことなんだか。」
誰もいなくなったリビングでシェラザードは1人、寂しそうな笑みを浮かべていた。そして翌日…………
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