第44話
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首を傾げ、リウイは尋ねた。
「その前に………みんな、ちょっと部屋を出て待っていてくれないかな?これはあたしだけの問題だし。」
「………わかりました。」
「………ママ………」
「そんな心配な顔をしなくても大丈夫よ!ちょっと気になっている事を聞くだけだから。」
そしてクロ―ゼ達は出て行き、部屋の中にはリウイとペテレーネ、そしてエステルの3人だけになり、エステルは口を開いた。
「あのね………リウイや聖女様の知り合いで黒髪で水の魔術を使って、槍で戦う女の人と金髪で剣にえ〜と”聖炎”だったかな?その炎を剣に宿らせて戦う女の人っていない?」
「……………黒髪に水の魔術に槍技。そして金髪に聖炎剣………だと……………!」
「そ、そのお2人って………まさか……!リ、リウイ様……………!」
エステルの話を聞いたリウイは目を見開いて驚き、ペテレーネは信じられない表情をしてリウイを見た。
「あ、やっぱり2人共知っているんだ。」
リウイ達の様子を見て、エステルは1人納得していた。
「………………………どこでその2人の事を知った。」
「えっと……武術大会の決勝戦であたし達とカーリアンが戦った事は知っている?」
「ん?ああ。カーリアンがお前達に敗北した話を聞いて、聞かされた時は正直、耳を疑ったぞ。」
エステルに尋ねられたリウイは一瞬何の事か理解できなかったが、すぐに思いだして答えた。
「それで、武術大会でカーリアンと戦った時、カーリアンに気絶させられちゃってね………それで気付いたら初めて聞く声なのに聞き覚えのある声が二つ聞こえて来て、それでその2人は自分達の力を貸せばカーリアンに勝てるかもしれないけど、
リフィアやリウイ達があたしをあたしとして見なくなるかもしれないぞって、訳のわからない事を忠告したのよね〜。」
「「…………………………………………」」
エステルの話を2人は信じられない思いで聞いていた。
「それで一瞬2人の顔が見えて……ね。それ以前にも何度か2人の後ろ姿がいきなり頭に思い浮かんで、その人達が自分のように思えて、変な気分になるのよね〜。それであたしが見た2人の女の人達はリウイ達を知っている様子だったし、後リウイと肩を並べて戦っている状況とか見えた事があるから、尋ねたの。」
「…………………………」
(まさか、あのお2人まで転生していたなんて……………それもよりによってエステルさんに……………)
「あたしはその2人の事を知っておくべきだと、自分で思っているの。だからもし、知っていたら教えて下さい!」
そしてエステルはリウイ達に頭を深く下げて、頼んだ。
「……………まさかあの2人の話がお前の口から出て来るとは思
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