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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第5章
冥界合宿のヘルキャット
第103話 絶賛、迎撃中です!
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 ドゴォォン!

 天使化で強化された『血の力(ブラッド・アビリティ)』の腕力全開で光力を込めた『十字義肢(クロス・リム)』の腕で、突っ込んで来た子神喰狼(フェンリル)の顎を打ち上げる!
 子神喰狼(フェンリル)は打ち上げられた衝撃で牙が何本か折れ、口から血を出す。

「ハアアアアアッ!!」

 ドスッ!

 そこへ、ユウが『十字具(クロス)』モデル・ブレードの二刀を子神喰狼(フェンリル)の背中に突き刺す。更に刀を通じて光力が刺し口から流し込まれる。

 グオオォォォオオオ!?

 その事に子神喰狼(フェンリル)が苦痛に暴れ悶える。

「下がれ!」
「「ッ!」」

 アルミヤの合図で俺とユウは子神喰狼(フェンリル)から離れる。
 同時に無数の剣が子神喰狼(フェンリル)に襲い掛かる!

 ギャオオォォオオオ!?

 剣が子神喰狼(フェンリル)の皮膚を貫き、鮮血を撒き散らす。

「流石は神喰狼(フェンリル)の子、タフなものだ」

 アルミヤは子神喰狼(フェンリル)を見据えながら言う。
 子神喰狼(フェンリル)はあれだけダメージを与えたにも関わらず、ピンピンとしていた。

「イッ君達、大丈夫かな?」

 ユウが目の前の怪物の生命力を見て不安になったのか、もう一匹の子神喰狼(フェンリル)を相手にしている兵藤一誠達の身を案じる。

「問題ねえだろ。あいつらだって、ただ遊んでた訳じゃねえだろうからな」

 俺がそう言うと、ユウがなにやらニコニコしながら俺を見る。

「なんだよ?」
「いやー、ライ君もすっかりイッ君達に心を許してるなーって…」

 バン!

「わきゃぁっ!?」

 わざと外してユウの事を撃ったら、ユウは変な声を上げて驚く。

「くだらねえ事言ってないで、目の前の敵に集中してろ」

 文句を言ってくるユウを無視し、子神喰狼(フェンリル)に意識を集中させる。


ー○●○ー


 ガオオォォォオオオ!

 俺達が相対する子神喰狼(フェンリル)が甲高い遠吠えを上げて突っ込んで来る!

「フゥゥッ…!」

 俺は緋のオーラを巨大な龍の腕…タンニーンのおっさんの様な腕を形作り、突進してくる子神喰狼(フェンリル)を迎え撃つ。その際、龍の足を型どったオーラで踏ん張る事で子神喰狼(フェンリル)の突進を完全に止める。

 グルルルルル!

 子神喰狼(フェンリル)は俺を噛み砕こうと抵抗してくるが、俺も負けじと押さえ込む。
それに…。

「お前の相手は俺だけじゃねえのを忘れてるんじゃねえのか?」

 俺がそう言うのと、子神喰狼(フェンリル)の腹の下から千秋が風による攻撃を行うのは同時だった。

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