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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第一話 昇格試験 出会った三人
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、何か訳がある筈だ。
資料をみる限りでは、攻撃力は普通で武装局員と大差ない。
希少技能
(
レアスキル
)
を持っている訳でもない。
ただ、防御技術がずば抜けているかな?
「お?そろそろ始まるみたいや」
資料を見ていた私に、はやてが教えてくれた。
「なのはにどんな考えがあるのか分からないけど、見せてもらうよ」
どうやら、なのはも私たちを驚かすのが好きみたいだ。
親友のイタズラ心がどんなものか、楽しみにさせてもらうよ。
アスカside
オレ達は試験が始まるまでの僅かな時間を利用して作戦会議を行っていた。
まあ、会議ってほど大げさなものじゃないけどね。
「んで、プランはあるかい?」
オレは管理局の黒いバリアジャケットを展開しつつ、ティアナに尋ねる。
え?なんでティアナかって?
そりゃ、スバルは……ゲフン、ゲフン。と、とにかくティアナに聞いたんだよ!
「プランもなにも、アンタの実力が分からないんだからどうしようもないでしょ?」
「ごもっとも」
至極当然の意見で返す言葉がねぇや。
手にしたミッド式のストレージデバイスを肩に担いで、オレはどうしたものかと考える。
「じゃあさ、私とティアの動きをアスカがサポートするってのはどう?」
お、スバルも一応考えたのか、身を乗り出して言ってくる。けど……
「だから、アスカの力量が分からないから下手にコンビネーションを組めないの!」
「いひゃい、いひゃいよ、ティア!」
あ、またじゃれ出した。ティアナがスバルのほっぺたをグイグイ引っ張る。
おーおー、よく伸びるな、スバルのほっぺたは。
もう少し見ていたかったけど、時間がない。話を進める事にする。
「じゃあさ、二人が何かする前にオレに教えてくれよ。それ聞いてオレの行動を決めるから」
まあ、早い話、二人に動きを合わせるんだけどね。
流石にティアナが不安そうな顔になる。当たり前か。
「大丈夫なの?そんなので」
ティアナが心配するのも無理はない。
実戦で初めて組むヤツ相手に、そんな上手くできるとは思ってないんだろうな。
「大丈夫だよ。臨機応変は慣れっこだし、オレもアンタらの足は引っ張りたくない。それに……」
オレはティアナの目を見る。真剣で、覚悟を決めた良い目だ。
「絶対に落ちれない、そんな顔してるしな」
「……」
それには答えず、ティアナはオレの視線を受け止める。
「多分、最善の策はアンタらのコンビネーションを崩さない事。タイミングを見計らってオレが動く、でいいんじゃないの?」
「……そうね。下手な作戦を立てるよるり、いつも通りにやるのが一番だわ
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