第十八話 イタリカの戦い・その後
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(妾が二国と交渉しなければ、後は知らないという事か!!)
ピニャはアカツキ帝国が帝国に対する最終通告と判断したのだ。このままズルズルと現政権に対して反旗を起こさなければ後はアカツキ帝国と日本で決めると判断して、ピニャはついに決断を下した。
「妾も会議に出席してもよろしいか?」
こうしてピニャは、アカツキ帝国と日本に対する首脳会議に出席する事を決めた。この情報は直ぐにアカツキ帝国本国にも届き、直ぐに健太郎のもとに伝わった。
ーーー。
「そうか……帝国の皇族がついに交渉の場に来てくれるか」
健太郎はこの報告を聞いて少し微笑む。何しろ和議派に皇族がいてくれれば、新政権樹立に対してスムーズにいくと判断したからだ。実際に帝国にいるモルトの子供で皇位継承権があるのは三人だけであり、ゾルザル、ディアボ、ピニャしか存在しない。その中の一人がついに和議派に属して交渉してくれるのは都合がよかった。
実際にゾルザルは、モルトの意識不明の状況でクーデターに近い形で皇位を継承した実績があり、そして徹底抗戦を主張して現在の帝国の現状を作った責任もある。そのため、アカツキ帝国と日本側に寄りの皇族が現在の帝国に対して反旗を決断すれば、大義名分もこれ以上の者がないからだ。実際に戦争終結後は、ファルマート大陸で商売はしたいが、出来れば領土を得るという事は出来ればしたくないアカツキ帝国からしても新政権が誕生して、ゾルザルが起こした問題を帝国に負担して欲しいと思っているからだ。
「帝国の皇族の対応に対して厳重の注意を払え。分かっているな」
「無論です。アカツキ帝国本国にて保護しました和議派にも伝えるように連絡を入れます」
「頼むぞ。ピニャ殿下と和議派との交渉結果で、帝国に対する扱いが決まるのだからな」
こうして三国による会議が着々と進んでいくのであった。
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