第118話
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としているのだろうな……」
女性―――ティアが名乗るとリースはティアとアニスが所属している組織が同じである事に気づき、ユリア大尉は真剣な表情でティアを見つめた。
「それで貴女はティータ……だったかしら。私に何か言いたい事があるようだけど、何かしら?」
「えとえと……後でミュウちゃんを抱かせてもらってもいいですか?」
「フフ、ミュウの本当の主は私じゃないのだけどね……私は別にいいと思うけど、ミュウはどうかしら?」
「僕もいいですけどその前にティータさん。僕は雄ですの!だから”ちゃん”じゃなくて、”君”って言って欲しいですの!」
ティアに頼みごとをするティータが自分をメス扱いしている事に気づいたミュウはティータに修正を求めた。
「ふえっ!?そ、そうだったんだ……ご、ごめんね、ミュウ君。それとこれからよろしくね、ミュウ君!」
「はいですの!」
「可愛い………」
無邪気な笑顔を浮かべてミュウを見つめるティータの様子を見たティアは心に思っている事を思わず口に出した。
「ふえ?ティアさん、何か言いましたか?」
「な、何でもないわ。―――それよりも私も元の世界に帰還する為に今後の探索に協力させてもらうわ。」
そしてティータに声をかけられて我に返ったティアは若干慌てた様子で答えた後リース達を見回して協力を申し出、露骨に誤魔化したティアの様子にリース達は冷や汗をかいた。
「………よろしくお願いします。」
(フフ、ああ言う所も相変わらずですわね。)
(クク、クールに振る舞っているが、普通の女らしい一面もちゃんとあるようだな。)
(ハハ……本人に聞こえたら不味いですからそういう事は本人のいない所で言った方がいいですよ。)
可愛いものが好きな事を隠している様子のティアをナタリアは微笑ましく見守り、フレンの小声の言葉を聞いたロイドは苦笑しながら指摘した。その後リース達はどんどん先へと進み、ついに終点らしき場所に到着した。
「あ………!」
「もしかして………出口でしょうか?」
「………ええ。どうやらそのようです。もしかしたらケビン達の方もすでに…………」
明るい表情をしたクローゼの推測にリースが頷いたその時、妖しげな光陣が現れた!
「………っ………」
「そう簡単には通してはくれないようね。」
「フン、今までの”星層”の最奥では必ず悪魔達が現れたからな。今更驚きはせん。」
それを見たリースとティアは警戒した表情で仲間達と共に武器を構え、バダックは鼻を鳴らして武器を構えた。すると光陣からなんとボウガンを構えたケビンが現れた!
「……え…………!?」
「ふえええっ!?」
「し、神父殿!?」
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