第118話
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達は事情の説明や自己紹介を行った。
「………俄かには信じ難い話だけど、実際こうして体験している上目の前に死亡したラルゴも生きているから、信じる他ないわね。」
事情を聞き終えた女性は静かな表情で呟き
「みゅう〜………どうして生き返っているのが、ご主人様じゃなくて貴方ですの………」
「ミュウ………」
「………………」
悲しそうな表情で呟いた謎の生物の言葉を聞いたナタリアは辛そうな表情をし、バダックは目を伏せて黙り込んでいた。
「ミュウ、さすがにそれは二人に対して失礼よ。」
「はいですの。ごめんなさいですの、ナタリアさん、ラルゴさん……」
「……俺の事は気にするな。」
「私も気にしておりませんし、”彼”を心から慕っていた貴方の気持ちは理解していますから、そんなに気にしないでください。」
女性の指摘に頷いた謎の生物に謝罪されたバダックは静かな表情で答え、ナタリアは謎の生物に慰めの言葉を贈った。
「あ、あの〜……ちょっといいですか?」
その時ロイドが遠慮気味に女性に話しかけた。
「何かしら?」
「えっと……貴女の足元にいる謎の生物はさっきから人の言葉をしゃべっていますけど……もしかして、貴女達の世界では人間以外の生物がしゃべるのが普通なのですか?」
「フフ、この子――――ミュウはこのリング――――”ソーサラーリング”のお陰でしゃべれるだけで、なにもミュウの種族全部がしゃべれるわけではないわよ。」
ロイドの疑問に女性は謎の生物―――ミュウを抱き上げてミュウが身につけているリングをリース達に見せて苦笑しながら説明をし
「動物に人の言葉をしゃべらせる事ができるとは……相変わらず異世界の技術は凄いな。」
「……私達の世界では間違いなく古代遺物扱いされる代物ですね。」
「フフ、それがあったらジークとも直接言葉を交わす事ができますから、ちょっと羨ましいですね。」
「ピュイ?」
説明を聞いたユリア大尉は驚き、リースは静かな表情で呟き、微笑みながらミュウを見つめるクローゼの言葉を聞いたジークは首を傾げた。
「はじめまして、僕はチーグル族のミュウですの!よろしくお願いしますの!」
「か、可愛い〜……!えとえと、お姉さんは何て言う名前なんですか?」
ミュウが頭を下げるとミュウの愛らしさを感じたティータは女性に名前を訊ねた。
「そう言えばまだ名乗っていなかったわね。―――――ティア。神託の盾騎士団情報部ティア・グランツ奏手よ。」
「神託の盾騎士団………と言う事はアニスさんと同じ組織に所属している方ですか。」
「それも”情報部”となると彼女は防諜等を任務
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