第117話
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「というか驚かなかったら、私は偽物かレプリカのガイだと疑いましたけどね。」
「それはどういう意味だよ……」
アニスの後に冗談交じりで答えたジェイドの言葉を聞いた青年は疲れた表情で指摘した。
「ハハ……そう言う訳でオレ達はそれぞれの世界に帰還する為に協力し合っているんですけど、えっと……兄さんの名前は何て言うんです?」
「っと、名乗るのが遅れたな。―――俺の名はガイラルディア・ガラン・ガルディオス。アニス達からは”ガイ”って呼ばれているから、そっちも俺の事はそう呼んでくれ。”ガイラルディア”って呼ばれるより”ガイ”って呼ばれた方がしっくりくるしな。」
ケビンに名前を訊ねられた青年――――ガイラルディア・ガラン・ガルディオス―――ガイは自己紹介をした。
「貴族としての本来の名前で呼ばれるより、かつて使用人として名乗っていた名前で呼ばれる方がしっくりくる事に恥ずかしくないんですかねぇ?」
「使用人根性が全然抜けていない証拠だよね〜。そんなんだから、ブウサギ達の世話係から脱却できないんじゃないの〜?」
「悪かったな、使用人根性が抜けていない貴族で。―――それよりも俺も元の世界に戻る為にも今後は協力するから、よろしく頼むぜ。」
呆れた様子で語るジェイドとアニスの指摘に疲れた表情で答えたガイはケビン達に協力を申し出た。
「ええ。こちらこそよろしく頼みますわ。」
その後ガイを仲間に加えたケビン達は時折道を阻む魔物達を協力して撃破しながらどんどん先へと進み、ついに終点らしき場所に到着した。
「あれは………!」
「ふむ……出口ということか。」
先にある大きな扉を見つけたケビンは声を上げ、ミュラー少佐は扉の先を推測した。
「ええ………その可能性は高そうですな。ふう、リース達の方も順調に行ってるといいんやけど………」
そしてミュラー少佐の言葉にケビンが頷いたその時、妖しげな光陣が現れた!
「チッ………」
「お約束の展開ですねぇ。」
「ハア〜……頼むから面倒な奴は出て来ないでよ〜。」
「何で二人はそんな呑気でいられるんだよ……」
それを見たケビンは舌打ちをし、それぞれ呑気な様子で答えて仲間達と共に戦闘の構えをしているジェイドとアニスの答えを聞いたガイは得物である剣を構えて疲れた表情で指摘した。すると光陣からなんと法剣を構えたリースと法剣とボウガンを構えたリースの容姿によく似た女性が現れた!
「………なっ………!?」
「!?」
「何なんだ、あの二人のシスターは!?」
リースと女性の登場にケビンは驚き、アーシアは血相を変え、ガイは困惑した表情で声をあげた。
「リ、リースさん!?それにもう一人の彼女は一体……」
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