第42話
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にレンを教団の拠点に預けたみたいよ?」
エステルに見られたレンはどこか儚げな表情で答えた。
「………………」
「ヒック!レ、レンちゃんが………」
「そんな………」
「まさか貴女がそうだったとは…………」
レンの話を聞いたエステルはかける言葉がなく暗い表情をし、ティータはしゃっくりをあげながらレンを見、ミントは信じられない表情でレンを見、エルナンも信じられない表情でレンを見ていた。
「………レンちゃん。………お祖母様やエルザ大使がレンちゃんの名前に聞き覚えがあると言っていたのですが……もしかして……」
「……例の教団の事件についての話しあいでリベールはアリシア女王、エレボニアはゼクス少将、カルバードからはエルザ大使、そしてクロスベル警察からはセルゲイという人が代表で話しあったって聞いた事があるから、事件解決後、被害者の中で生存していたレンの事を聞いていたんじゃない?」
(……まさか、ここで先生の名前が出て来るとはね……)
クロ―ゼの疑問に答えたレンの話を聞いていたオリビエは意外な人物の名前が出た事に驚いていた。
「……例の教団の”拠点”を攻撃する際、メンフィルからは”剣皇”、”戦妃”、”空の覇者”そして”闇の聖女”が参加したと聞きます。もしかして貴女はその時、リウイ皇帝陛下達に拾われたのですか?」
「ええ、そうよ。パパ達に拾われてからのレンは今までにない幸せを手に入れ、いろんな事を学んだわ。たくさんの家族、行儀作法に帝王学に戦闘技術に用兵術、そして若くて強くて素敵なパパと優しくて綺麗なママをレンは手に入れ、小さい頃から憧れていたお姫様になったのよ♪どう?”闇の聖女”――ペテレーネママに憧れているエステルなら、レンが今、どれだけ幸せかわかるでしょう?だから、レンを哀れむ必要なんてないわ♪今のレン、とっても幸せだもの♪」
エルナンに尋ねられたレンは心の底から幸せになっているかのような表情でエステルを見た。
「…………………」
レンの笑顔を見たエステルは複雑そうな表情をして黙っていた。
「……確かにメンフィル皇家の一員、それもリウイ皇帝陛下とペテレーネ様を両親に持つなんてこれほど幸せな事はありませんが………レンちゃんは本当にそれでいいのですか……?リウイ皇帝陛下達はレンちゃんの実の親ではないんですよ……?」
「そうだよ!レンちゃんの本当のパパとママは絶対どこかにいるんだよ!?」
クロ―ゼは不安そうな表情でレンに尋ね、ミントも頷いて指摘した。
「うふふ、よりにもよってお姫様とミントがそれを言うとは思わなかったわ。……エステルの事を”ママ”と呼んで本当の親のように慕っているミントがレンにその事を言えるのかしら?」
「それは………」
レン
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