第42話
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
………!」
「あまりにも酷過ぎます………!」
「そうだよ……!なんで、そんな事ができるの!?」
「ふえっ……!」
エルナンの話を聞いたエステルは信じられない表情をし、アガットやクロ―ゼ、ミントは怒り、ティータは泣きだした。
「………事はあまりにも大きかった為、リベールを含めた3国に加え、クロスベル警察、遊撃士協会、そしてあのメンフィルもが協力してようやく教団が持つ複数の”拠点”を見つけ、教団員の撃破、そして拘束及び、子供達の救出を行ったのです。……指揮は当時A級正遊撃士であったカシウスさん――エステルさん、あなたのお父さんだったのです。」
「と、父さんが!?」
カシウスが指揮をとっていた事を知ったエステルは驚いた。
「ええ。そこにいるジンさんも作戦に参加したメンバーの一人です。」
「ジ、ジンさんが!?」
「……まあな。だが、俺は結局誰一人救える事はできなかったがな……」
エステルに驚かれたジンは静かに頷いた後、暗い表情をしていた。
「誰一人救えなかったって………まさか!」
「………ええ。教団員達から子供達を守ったメンフィル以外の各国から攫われた子供達の中でまともな状態で生存し、救出できたのは…………僅か2名です。」
「に、2名って………あまりにも少なすぎじゃない!他の子供達は!?それにまともな状態って、どういう事!?」
エルナンの説明を聞いたエステルは呆けた後、怒りの表情でエルナンに尋ねた。
「その2名以外はもはや人間の形をしていない子供……身体が別れている子供等、あまりにも酷過ぎる状態で死んでいたのです……」
「そ、そんな………!」
「ひ、酷い……酷過ぎるよ!」
「クソ野郎どもが…………!」
「…………女神よ…………」
「ふええええん!」
エルナンの話を聞いたエステルは信じられない表情をし、ミントは涙を流しながら怒り、アガットは最大限の怒りの表情をし、クロ―ゼは涙を流しながら祈り、ティータはエステルに抱きついて泣きだした。
「……それで教団員達はその後、どうなったんだい?」
オリビエは冷静な様子で真剣な表情をして尋ねた。
「……奴らは自分達が敗北しそうになると自爆、もしくは毒を呑んで全員自殺した。………だから未だに教団は結局何をしたかったのか未だにわかっていない状況だ。」
「と、とんでもない狂人の集団だったのね………ってレンがその事件を知っているって事はまさか!!」
ジンの説明を聞いたエステルは信じられない表情をした後、ある事に気付いてレンを見た。
「うふふ、察しがいいわね。……そうよ。レンは攫われた子供の中で”幸運”にも生き残っていた2人の内の1人よ。ニセ物のパパ達はそうと知らず
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ