第42話
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の調子で場を和ませる事はできず、ティータとミントは悲しそうな表情でレンを見て、クロ―ゼは悲しそうな表情で祈り、ジンはレンの話を聞いてある事件を思い出して信じられない表情でレンを見た。
「――――『D∴G教団』事件。ママの弟子のお姉さんやギルドの受付さんやA級正遊撃士のオジさんなら、聞いた事があるんじゃないかしら?」
「なっ!?」
「何故貴女があの教団の事を……!」
(………やはりか。まさか、こんな形で会う事になるとはな……)
(ほう……ここであの教団の名が出るとは思わなかったねぇ……)
レンの口から出た信じられない言葉を聞いたシェラザードとエルナンは目を見開いて驚き、ジンは冷静な様子で心の中で納得し、オリビエは驚いていた。
「『D∴G教団』?何それ?聞いた感じ、今ある宗教とは別の宗教の団体かしら?」
「「「………………………」」」
首を傾げているエステルの問いにエルナンとジン、シェラザードは押し黙っていた。
「あ、あのエルナンさん?」
「一体どうしたんだ?」
エルナンの様子を見たエステルは戸惑いながら尋ね、アガットは訝しげな表情でエルナンを見た。
「………あの事件を知っているお二人にお尋ねします。今、この場にいる全員に聞かせていいと思いますか?」
「……あたしは作戦に参加した訳じゃないから何とも言えないけど……あの教団の名を知った以上、知っておくべきだと思うわ。下手に口にして、他人に尋ねられて貰う訳にもいかないし。」
「俺も同じ意見だ。あの忌まわしき事件はとてつもない秘匿性が秘められているからな。」
エルナンに尋ねられたシェラザードとジンは静かに頷いた。
「………わかりました。『D∴G教団』………空の女神を否定する組織で数年前、リベールを含め、各国の子供を攫っていた歴史上最悪の組織でした。……その非道さは『結社』とは比べ物にならないくらいのものでした。」
「け、『結社』とは比べ物にならないって、一体どんな事をしたの……!?」
「………女神を否定するためにガキを攫いまくって一体そいつらは何がしたかったんだ?」
「子供を攫って、一体何をしたのでしょうか……?」
エルナンの話を聞いたエステルは驚き、アガットは眉を顰め、クロ―ゼは不安そうな表情で呟いた。
「教団の真の目的は事件解決後である今も、未だに不明なのですが………彼らがやっていた事はまさに外道と言われるあまりにも非道な所業でした。」
「い、一体何をしたんですか……?」
ティータは不安そうな表情で尋ねた。
「……教団はその子供達を使って、”儀式”という名の人体実験を行っていたのです……」
「じ、人体実験……」
「外道共が
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