第42話
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、あげく戦う事もできなくなり、その国は逆らう事もできず、無条件降伏するしかない……という訳ですね。」
「うふふ、さすがお姫様ね。そういった事はわかっているじゃない♪レンは興味なかったからあんまり詳しい事は知らないから装置の説明とかできないけど、それがあれば、戦わずに敵国を支配できるでしょう?人形兵器はそのついでで創られた物よ。動力源は”魔焔”なんだから”導力”が止まっても動けるしね♪」
静かに答えたクロ―ゼの言葉を聞いたレンは小悪魔な笑みを浮かべて答えた。
「”魔焔”………それってもしかして、おじいちゃんがあの商人さんから買った武器を解体した時、出て来た石……?おじいちゃん、その石が動力源の可能性が非常に高いって言っていたし……」
「さすがはラッセル博士といった所ね。ティータの言う通り、あの石にはとてつもない魔力が含まれているのよ。………最もそれを扱うなんて、並大抵の人ではできないけど。」
「それをメンフィルは扱う事ができるという事か………つくづくとんでもない存在だな、メンフィルは。」
レンの話を聞いていたジンはメンフィルのすざましさに畏怖を抱いた。
「レンちゃん………さっきレンちゃんは言っていましたよね……『リベールの為に今回の事を考えた』って。あれは本当なのですか?」
「うふふ、そうよ。クーデター事件後の特務兵達の残党を全員、逮捕できたんだからこれで国内の反乱分子は一掃された事になっているじゃない♪それに今回の件をリベールから責められようが感謝されようが、レン達にとっては得しかないしね♪」
「………どういう事ですか?」
小悪魔な笑みを浮かべて語るレンをクローゼは不安そうな表情で見て尋ねた。
「感謝された時はメンフィルがリベールに”借り”を作れるし、例え責められた時も、クーデター事件時、レンやリフィアお姉様達――他国の皇女が特務兵に襲われたのだから、それを指摘して、逆にこちらが責める事もできるしね♪」
「っつ!!」
「そこまで考えるとは……とんでもない仔猫ちゃんだねぇ……」
「へっ!?リフィア達はクロ―ゼを助ける為に特務兵達と戦ったからまだわかるけど、レンが襲われたって……どういう事!?」
レンの答えを聞いたクロ―ゼは驚いた後表情を青褪めさせ、オリビエも驚き、同じように驚いたエステルはレンに尋ねた。
「うふふ………どこで知ったか知らないけど、大使館にいるある重要人物の事を情報部は手に入れたみたいでね。項を焦ったのかメンフィルに剣を向ければどうなるか気にしないで、数名の特務兵達がその重要人物を拘束しようとして、その時レンが傍にいたから”殲滅”したのよ。」
「ある重要人物………それって誰の事かしら?メンフィル大使やプリネさん達以外にいるとは思えないん
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