第40話
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…カノーネ大尉達もリベールの民。民を守るのが王族の義務でしょう?」
そしてレンの問いに対し、クロ―ゼは凛とした表情で答え、レンに微笑んだ。
「殿下………」
「クロ―ゼ………」
「クロ―ゼさん……」
クロ―ゼの答えを聞いたユリアやエステル、ミントは感動しクロ―ゼを見続けていた。
「…………………………うふふ、確かにそうね。………全員、武器を収め、グランセル城離宮まで撤退。シルヴァン皇帝陛下達の護衛に戻りなさい。」
「ハッ!」
クロ―ゼの答えを聞いて満足したのか、レンはメンフィル兵達に武器を収めさせて、指示を出し、レンの指示にメンフィル兵達は敬礼をして答えた後、闇夜の中に消えて行った。
「……寛大なお心遣い、ありがとうございます。レンちゃ……いえ、レン姫。」
その様子を見たクロ―ゼは安堵の溜息を吐いた後、レンにお礼を言った。
「うふふ……本来特務兵達の処罰は貴女達、王国側がすべき事だしね。お姫様がそう言うのなら、その人達をどうするかはお姫様達の権利だしね♪それとレンの呼び方は前通りでいいわよ♪」
お礼を言われたレンは上品に笑いながら答えた。
「ちょっと待って!?ボースで出会った人形兵器やこのゴスペルもどきを作ったのって……まさか、メンフィル!?」
そしてシェラザードはある事を思い出して、レンに尋ねた。
「うふふ、そうよ♪それらは導力、魔導技術を合わせて、10年かけてようやく完成した技術よ♪ゴスペルもどきについてはさすがに本物みたいな強力な効果はなく、せいぜい狭い範囲の導力をなくすぐらいだけど。」
「し、信じられない……偽物とはいえ、ゴスペルを作るなんて………」
「一体、どんな技術で作ったんだろう……?」
「ホンマ、すごすぎやろ、メンフィルは……」
レンの説明を聞いたエステルは驚き、ティータはどんな技術で作ったのか気になり、ケビンはメンフィルの凄さに改めて驚いた。
「さて。レンは今日の所は失礼するわね。サフィナお姉様!乗せてくれないかしら?」
「………仕方ありませんね。」
レンに頼まれたサフィナは溜息を吐いて、レンの元に飛竜と共に降りて来た。そしてレンはサフィナの後ろに乗り、それを確認したサフィナは飛竜を空へと舞い上がらせた。
「レン………エステル殿達に迷惑をかけた件等で後で注意する事があります。離宮に戻ったらみっちり説教がありますから、覚悟しておきなさい。」
「え〜………。レン、メンフィルの為に頑張ったのに……まあ、さすがにお姉様達のお友達やリベールにも迷惑をかけたから、仕方ないか。」
サフィナに言われたレンは口を尖らせて不満の様子だったが、すぐに納得した。
「レンちゃん!?どこに行くつもりなの!?
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