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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第40話
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にしましょうか。…………全員、抜刀!!」

「ハッ!」

レンの号令にメンフィル兵達はそれぞれの武器を構えた!

「レ、レンちゃん!?何をするつもりなの!?」

レンの号令やメンフィル兵達の行動を見て驚いたティータは慌てた表情で尋ねた。

「うふふ、そんなの決まっているじゃない♪お姫様のレンを攻撃したんだから、罰はあたえないと……ね?」

ティータの問いにレンは残酷な笑みを浮かべて、カノーネ達を見た。

「クッ…………最初からわたくし達を始末するつもりだったのね!?」

レンに見られたカノーネは悔しそうな表情でレンを睨んだ。

「クスクスクス……何の事かしら?レンは同盟国の姫として、かつてリベールを騒がせた貴女達を王国に代わって処罰するだけよ♪………全員、突撃。特務兵達を一人残らず殲滅しなさい!」

「ハッ!」

レンの命令に頷いたメンフィル兵士達が武器を構えて、一番仕留めやすい位置にいるカノーネ達に突進した!

「ちょ、ちょっと……!」

「チッ……!」

「ダメ、間にわな……」

メンフィル兵達の突然の行動にエステルは驚き、アガットは舌打ちをして武器を構え、シェラザードが焦ったその時

「やめて下さい!」

なんとクロ―ゼがカノーネ達の前に走って来て、両手を広げた!

「で、殿下!?」

「!?全員、止まりなさい!!」

クロ―ゼの行動にユリアは驚き、同じように驚いたレンは命令をして、メンフィル兵達の行動を止めた。



「殿下!総員、殿下の盾となれ!」

「ハッ!」

ユリアは親衛隊員達と慌ててクロ―ゼの周りを固めた。

「全員、一端レンの背後に戻りなさい。」

「ハッ!」

そしてレンは片手を上げて、メンフィル兵達を自分の背後まで戻らせた後、殺気を出して冷徹な目線でクロ―ゼを睨んで尋ねた。

「…………何のつもりかしら、お姫様?」

「何のつもりも何も……例えクーデターを起こした犯人達とはいえ、こんなの酷過ぎます!」

レンの睨みにクロ―ゼは怯まず、怒りの表情でレンを睨み返して叫んだ。

「……お姫様はそいつらの事、何とも思わないの?一時期は貴女や貴女が尊敬するアリシア女王も拘束した上祖国を混乱に陥らせ、そして何より貴女が拠り所にしていた大切な孤児院を焼いた犯人達の仲間よ?」

クロ―ゼの叫びに対し、レンは殺気を引っ込めて不思議なものを見るような目でクロ―ゼを見て尋ねた。

「………レンちゃんの言う通り、確かにカノーネ大尉や特務兵達には思う所があるのは事実ですが………それでも私はカノーネ大尉達を守ります。」

「なんで?」

クロ―ゼの答えを聞いたレンは首を傾げて尋ねた。

「それが王族の義務だからです。…
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