第40話
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「うふふ、怒っちゃイヤよ。……これの事でしょ?」
怒りを抑えた様子で自分を睨むエステルにレンは口元に笑みを浮かべて答えた後、無表情の男性と女性――かつてプリネ達が護衛した夫妻、ハロルドとソフィアを異空間から出した。
「あ……」
「こんなのレンのパパとママじゃないわ。もう用済みだから……こうしちゃおっと!」
そしてレンは大鎌を震って男性と女性の身体を真っ二つにして、エステル達の目の前に落とした!
「なッ!?」
「ああっ?あ、あ、あんた……。何をやってんのよおおおっ!」
レンの行動にユリアは驚き、エステルは放心した後、レンを睨んで怒鳴った。
「エステル、落ち着きなさい!血が出てないでしょう!」
「え……あ……」
シェラザードに言われたエステルは落ち着いた後、男性と女性の身体を調べた。
「……ホ……ホントだ……」
「『結社』とはまた違った組織が造った自動人形……しかも人間そっくりなヤツか……。とんでもないで、ホンマ……」
男性と女性が人間ではなく、ただの人形である事に気付いたエステルとケビンは驚いた。
「うふふ、レンが側にいないと人間らしく操れないんだけどね。でも『人形の騎士』のペドロにも負けない自信はあるわ。あ、でも今回は、ユーカイされたりお茶会の主人になったりしたから……ティーア姫の役も多かったかしら?」
「あ、あんたって子は…………!」
笑顔を浮かべて語るレンにエステルは怒りを抑えた様子でレンを睨んだ。
「レ、レンちゃん!?」
その時、ギルドで眠っていた仲間達が現れた。
「みんな、目がさめたのね!?」
「はい。けど、この状況は一体……」
エステルに答えたクロ―ゼはカノーネ達やレンを見て、戸惑った。
「うふふ、睡眠薬の効果も時間ピッタリだったみたい。ママに教わった通りね。……さて、そろそろ仕上げにかかりましょうか。………全員、出て来なさい!」
クロ―ゼ達を見たレンは口元に笑みを浮かべた後、転移魔術を使ってエステル達と少し離れた場所に現れ、号令をかけた!すると、メンフィル兵達がレンの背後から現れた!
「メ、メンフィル兵!?」
「しかもあの娘に従っているようにも見えるわね……」
「どう言う事、レンちゃん!」
メンフィル兵達の登場にユリアは驚き、シェラザードはメンフィル兵達の様子を見て信じられない様子で呟き、ミントは尋ねた。
「うふふ、改めて自己紹介をしましょうか♪メンフィル皇女、レン・マーシルン。”英雄王”リウイ・マーシルンと”闇の聖女”ペテレーネ・セラの娘よ♪初めまして。エステル、クロ―ディア姫♪」
驚いているエステル達にレンはスカートを両手で摘まみ上げて、上品に挨
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