第40話
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られたカノーネは悔しそうな表情で答えたその時
「クスクス。小娘なんて失礼ね。」
聞き覚えのある声――レンの声が上から聞こえて来た。レンの声に驚いたエステル達は声がした方向――倉庫の上を見上げた。
「………………………………。…………………………え。」
倉庫の屋根に立っているレンを見たエステルは放心した。
「うふふ、こんばんは。月がとってもキレイな晩ね。今宵のお茶会は楽しんでいただけたかしら?」
「レン……。な、なんでそんな所に登ったりして……。あ、危ないじゃないの!?」
「………………………………」
エステルの心配を聞いたレンは目を閉じて黙っていた。
「まったくもう……ほんとネコみたいなんだから。今、助けてあげるからちょっとそこで待ってて……」
「うふふ、その必要はないわ。だってここが一番、いい席だったんですもの。お茶会を開いた主人として当然の権利だと思わない?」
「………え…………」
レンの話を聞いたエステルは信じられない表情をした。そしてレンは異空間より大鎌を取り出して、自己紹介をした。
「『殲滅天使』レン―――そんな風に呼ばれているわ。お姉様達みたいな二つ名が欲しかったけど、そんなの今後のレンを見たら、自然と変わったり増えたりするから、まあいいわ♪」
「こ、この状況を貴女みたいな子供が全部作り上げたというの……一体、どこの組織の者よ!」
レンの自己紹介を聞いたシェラザードは驚いた後、武器を構えて睨んだ。
「うふふ、銀髪のお姉さんは慌てすぎよ♪『闇の聖女』の一番弟子を名乗るのだから、もう少し落ち着かないと、ダメよ?」
「!!」
「な、なんでレンがシェラ姉が聖女様の弟子だと知っているの!?」
レンの言葉を聞いたシェラザードは驚き、エステルも信じられない様子で尋ねた。
「うふふ、それはすぐにわかるわ♪」
エステルに尋ねられたレンは小悪魔な笑みを浮かべて答えた。
「ちょ、ちょっと待て……アレか?オレに手紙を出したのは嬢ちゃんやって言うんか!?」
「ええ、レンよ。脅迫状を10通。教会のお兄さんに1通。情報部のお姉さんに1通。そして、エステルに1通。全部で13通。うふふ、何だか手紙を書いてばっかりね。パパ達、誉めてくれるかしら。」
信じられない様子でケビンに尋ねられたレンは悪びれもない表情で答えた。
「!!そうよ!レンのお父さんたちは一体どうしちゃったのよ!?」
レンの言葉を聞いたエステルはレンの両親の事を思い出して、尋ねた。
「???ああ、何だ。まだ気付いてなかったのね。うふふ、実はレンってけっこう凄いのかも……。それともエステル達がニブイだけなのかしら。」
「あ、あんですってぇ……」
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