第37話
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らしいですわ。そいつらの手がかりを追ってここに来てみたらケッタイな機械に襲われたんです。」
「………………………………」
ケビンの説明を聞いていたエステルは驚いた表情をしていた。
「そういえば司令部から『結社』とかいう連中について注意のようなものが来ていたな……。とすると周遊道に現れたのはその『結社』の者たちなのか……」
「え、ちょっと待って!周遊道に現れたって一体何が起こったの?」
隊長格の兵士の話を聞いたエステルは驚いて尋ねた。
「ああ、先ほどエルベ離宮の警備本部から連絡があってな。何でも武装した集団が離宮を襲撃してきたらしい。」
「あ、あんですって〜!?」
「幸い、シード中佐によって難なく退けられたらしいがな。現在、周遊道を封鎖してその集団を追っているところらしい。」
「は〜。エライことが起こったなぁ。こりゃオレらもギルドに戻った方がええかもな。」
「え、あ……」
隊長格の兵士の話を聞いて頷きギルドに戻るよう、ケビンに促されたエステルは戸惑った。
「ああ、ひょっとしたら君たちが追っている連中と同じなのかもしれない……。よし、付近の警備はこのまま我々が当たるとしよう。君たちは急いで王都のギルドに戻るといい。」
「おおきに!ほな戻るとしよか。」
「ちょ、ちょっと……」
そしてケビンは戸惑っているエステルを連れて、兵士達から離れた。
「ちょっと待って!一体どういうことなの!?」
兵士達から離れ、砦内の廊下に出たエステルはケビンを睨んで怒鳴った。
「あ〜……。やっぱり納得せぇへん?」
怒鳴られたケビンは気不味そうな表情でエステルに尋ねた。
「あ、あたり前でしょ!あなた……いったい何者なの!?あたしたちの動きとか『結社』のこととか知ってたり……。本当にただの神父さんなわけ!?」
「正真正銘、七耀教会の神父やで。まあ、確かに……ただの神父とはちゃうけどな。」
(………やはり、ただの聖職者ではなかったか……先ほどの戦闘……あれは普段から戦闘に慣れている動きだったからな……)
(こちらの世界の唯一の神をあがめている神殿の騎士のようなものでしょうね……)
(神殿に関わる騎士……か。きなくさくなって来たわね……)
(そうですね……神殿が関わるとろくな事がありませんでしたからね……)
エステルの身体の中にいるサエラブとニルはケビンの話を聞き、ケビンの戦闘能力に納得していた。また、パズモは今の状況を呟き、パズモの呟きが聞こえたテトリはかつての主と共にいた時の事を思い出していた。
「それってどういうこと?」
一方ケビンの説明にエステルは頬を膨らませて尋ねた。
「その説明はまた後でな。さっきも言った
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