第36話
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こにいるのはレン君じゃないのかい?」
「へ……」
オリビエの指摘に首を傾げたエステル達は振り返った。するとそこにはレンがいた。
「うふふ♪」
「「レ、レンちゃん!?」」
「い、いつのまに……」
悪びれもない様子で笑顔を浮かべているレンにティータとミントは驚き、いつの間にか自分達の背後にいたレンにエステルは驚いた。
「こら、レン!まったく、いきなり居なくなったらダメじゃない!しかも色んな人を巻き込んであたしたちから逃げたりして〜!」
笑顔を浮かべているレンに近付いたエステルは怒った。
「ごめんなさい……。だって退屈だったんだもの。あのね、百貨店で紅茶とクッキーを買ったのよ?みんなの分もあるからおねがい、機嫌をなおして?」
「う……」
「ふふ、私たちも結構楽しませてもらいましたし……おあいこでいいんじゃないでしょうか?」
素直に謝り、自分の機嫌をなおそうとしているレンを見て、エステルは言葉を詰まらせ、クロ―ゼは微笑んでエステルに言った。
「はあ、しょうがないなぁ。お小言はこれくらいで勘弁してあげる。」
「ホント!?」
「えへへ……さすがママ!いつも、すっごく優しいね!」
「ふふ、よかったね。」
溜息を吐いて自分を許すエステルとは対照的にレンは嬉しそうな表情をし、その様子を見たミントとティータはそれぞれ喜んだ。
「さてと、それじゃいったんギルドに戻るか。何か情報が入ってるかもしれねぇ。」
「うん、そうね。」
「おや、何かあったのかい?」
アガットとエステルの会話に事情がわからないオリビエは尋ねた。
「ちょっとボース地方で事件が起こったらしくてね。って……そういえばミュラーさんってボース地方に行ったんだっけ?」
「ああ、その通りさ。ふむ……詳しく聞きたいところだね。」
「ま、ギルドに戻ったら一通り説明してやるよ。」
そしてエステル達はギルドに戻って行った。
〜遊撃士協会・グランセル支部前〜
「ねえ、エステル……」
アガット達が先にギルドに入って行き、その後を続くようにエステルがドアに手をかけた瞬間、レンが唐突に話しかけてきた。
「ん、どうしたの?もう怒ってないから安心していいわよ。」
「うふふ、そうじゃないわ。だいいちエステルが怒ってもゼンゼン恐くないんだもの。」
「むぐっ……言うじゃない。それじゃ、どうしたの?」
レンの言葉に唸ったエステルは気にせず、尋ねた。
「あのね……実はエステルに預りものがあるの。」
「預りもの?」
「うん。ビックリしないでね?」
そしてレンはエステルに一通の手紙を渡した。
「へ……?何これ、
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