第36話
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うーん、訳が判らないわね。」
「導力駆動の乗物って何なのかな……?」
「お茶会というのも何だか気になりますね。」
「ミント、全然わかんない……」
(うふふ……何はともあれ、そろそろレンも動こうっと♪)
エステル達が考え込んでいる中、レンは気配を消してギルドから出て行った。
「チッ、さすがに落ち着いていられねえな。」
「まあ、焦るなって。現地で軍とギルドが頑張っているみたいだからな。じきに状況も分かるだろうさ。」
焦っている様子のアガットにジンはいつもの表情で言った。
「ええ、気は逸るでしょうが王都に留まっていてください。今のところは各自、自由になさって結構ですよ。」
「うーん、そう言われても……あれ、そういえばオリビエはどうしたの?」
エルナンの言葉に悩んでいたエステルだったが、あたりを見渡してオリビエが居ない事に気付いて、エルナンに尋ねた。
「それが、帝国大使館から先ほど連絡がありまして……。野暮用ができたと仰ってお出かけになりました。すぐにギルドにお戻りになるそうですが。」
「ふーん、どうしたのかしら?……あれ?レンはどうしたの?」
「ふえっ……?」
「ほえ……?」
エステルの言葉に驚いたティータとミントは後ろを振り返った。
「あ、あれれ……。さっきまではちゃんといたんだけど。」
レンが居ない事に気付いたティータは驚いた。
「もしかして……話が退屈だったから遊びに行っちゃったとか?」
「そいつはありそうだな。」
「そうだよね……レンちゃんにはわからない話だったし……」
エステルの推測にアガットとミントは頷いた。
「そいつはありそうだな。」
「も〜、しょうがないわねぇ。でも、もし王都を離れるとしたらレンのことも何とかしないと……。……あたし、ちょっとあの子を捜してくるわ。」
「あ、わたしも!レンちゃんが行きそうなところ分かるかもしれないし……」
「ミントも!2人と一緒に王都を廻っていたし……」
レンを探す事に決めたエステルにティータとミントが真っ先に申し出た。
「そっか、助かるわ。エルナンさん。そういうことなんだけど……」
「ええ、お願いします。私の方は、各地の支部と残党の行方について情報交換をしていましょう。」
そしてエステル達は王都中を歩いて、レンを探した。レンの姿は時折見かけたが、すぐに姿を消し、さらに謎かけも残して行った。謎かけを解いてレンを探していたエステル達は空港に到着した。
〜グランセル国際空港〜
ツァイス方面行き定期飛行船、『リンデ号』まもなく離陸します。ご利用の方はお急ぎください
一方オリビエは飛
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